2~3年ほど前までは日本だけではなく海外からも将来を嘱望されていた中島翔哉選手。
しかし、ここ数年は移籍報道以外ではあまり名前を聞かなくなりました。
一体、中島選手に何が起こったのでしょうか?
今回は、中島翔哉選手について色々と調べてみました!
・プロフィール
名前 中島 翔哉 (なかじま しょうや)
生年月日 1994年8月23日
現年齢 27歳
出身地 東京都八王子市
身長/体重 167cm/62kg
血液型 AB型
利き足 右足
ポジション MF FW
所属 ポルティモネンセSC
個人成績
2012 | リーグ戦8試合4得点 | カップ戦 | 天皇杯2試合 | 東京ヴェルディ |
2013 | リーグ戦21試合2得点 | カップ戦 | 天皇杯2試合 | 東京ヴェルディ |
2014 | リーグ戦28試合2得点 | カップ戦 | 天皇杯2試合 | カターレ富山 |
2014 | リーグ戦5試合 | カップ戦 | 天皇杯 | FC東京 |
2015 | リーグ戦13試合1得点 | カップ戦2試合1得点 | 天皇杯2試合 | FC東京 |
2016 | リーグ戦12試合3得点 | カップ戦4試合2得点 | 天皇杯2試合1得点 | FC東京 |
2017 | リーグ戦21試合2得点 | カップ戦7試合3得点 | 天皇杯1試合1得点 | FC東京 |
2017ー2018 | リーグ戦29試合10得点 | カップ戦2試合 | ポルトガル杯2試合 | ポルティモネンセ |
2018ー2019 | リーグ戦13試合5得点 | カップ戦1試合 | ポルトガル杯 | ポルティモネンセ |
2018ー2019 | リーグ戦7試合1得点 | カップ戦 | オープン杯3試合 | アル・ドゥハイル |
2019ー2020 | リーグ戦16試合 | カップ戦3試合 | ポルトガル杯4試合1得点 | ポルト |
2020ー2021 | リーグ戦4試合 | カップ戦 | ポルトガル杯1試合 | ポルト |
2020ー2021 | リーグ戦2試合 | カップ戦2試合1得点 | オープン杯 | アル・アイン |
代表歴
2011 | U-17日本代表 | U-17ワールドカップ |
2013 | U-19日本代表 | アルクディア国際ユースサッカートーナメント |
2014 | U-21日本代表 | AFC U-22選手権2013 |
2015 | U-22日本代表 | AFC U-23選手権2016 (予選) |
2016 | U-23日本代表 | リオデジャネイロオリンピック |
2017 | 日本代表 | 2018 FIFAワールドカップ・アジア3次予選 |
2018 | 日本代表 | キリンチャレンジカップ |
2019 | 日本代表 | コパ・アメリカ2019 |
東京ヴェルディの下部組織で育ち、2014年にFC東京へ完全移籍。
カターレ富山(FC東京からレンタル)を経て8月にFC東京へ復帰。
2017年8月、ポルトガル1部ポルティモネンセSCへ移籍。
2017ー18シーズンはリーグ29試合10得点12アシストと大活躍。
2019年2月、日本人選手として史上最高の移籍金3500万ユーロ(約45億3000万円)でカタールのアル・ドゥハイルへ移籍。
2019年7月、FCポルトへ完全移籍。
契約期間は5年。
様々な問題があり出場機会が減り、2021年1月、UAEのアル・アインFCへ期限付き移籍。
同年8月、古巣であるポルティモネンセSCへの期限付き移籍が決定。
・ポルティネンセに復帰♪
8月25日、ポルトガル1部のポルトからポルティモネンセに期限付き移籍することが発表されました。
中島選手のサクセスストーリーが始まった古巣への復帰で、再び日本代表に召集されるほどの活躍が期待されますが、なぜ、またポルティモネンセに戻ることになったのでしょうか?
今考えると、アル・ドゥハイルからポルトに移籍した頃から歯車が狂っていったのではないでしょうか。
ポルトのコンセイソン監督は、オフェンスの選手にも守備に献身さを要求するのですが、中島選手は自由にプレーさせることで真価を発揮するタイプ。
引用元 https://twitter.com/goaljp_official/status/1147282432783081472
ポルトは、中島選手の所有権の50%を1200万ユーロ(約15億5000万円)でアル・ドゥハイルから買い取ったとされ、背番号10を与えるなどクラブからの期待は非常に大きなものでした。
しかし、獲得当初からコンセイソン監督はクラブが大金を払ったといって起用するとは限らないと明言し、中島選手の前途は多難なことが予想されました。
2019年9月15日の試合で、2点リードの後半から投入された中島選手がプレスバックしなかったことから失点に繋がったり、相手SBに対しケアしなかったことにコンセイソン監督は大激怒。
引用元 https://twitter.com/810jmrp/status/1173312511296200704
元々、コンセイソン監督はチームの和を大事にすることと、プレースタイル的に相容れないことに不満が爆発し、この試合が中島選手を見限るきっかけになったのかもしれません。
中島選手はチームに溶け込めないまま新型コロナウイルスによる中断を迎え、中断明けからは出場機会は与えられませんでした。
2019-2020シーズン、ポルトはリーグとポルトガル杯の二冠を達成しましたが、結果的に中島選手が必要ではないことが証明されることにもなりました。
2021年1月、UAEのアル・アインFCへ期限付き移籍しますが、足の怪我により、わずかリーグ2試合の出場にとどまります。
それでも、アル・アインは中島選手のレンタル延長を希望していましたが、レンタル料を300万ユーロ(約4億円)から100万ユーロ(約1億3000万円)へ引き下げるように交渉したところ破談に。
ただ、今のポルトに中島選手の居場所はありません。
中島翔哉のポルト移籍報道をポルティモネンセ会長が否定!「満額を払うならば話は別」 | サッカーダイジェストWeb https://t.co/7d33QR10DQ #中島翔哉 #portimonense #porto #ポルト #ポルティモネンセ #ポルトガル #日本代表 #daihyo #サッカー好きな人RT pic.twitter.com/0QswLz8gVv
— ワールドサッカーダイジェスト編集部 (@wsdnet) July 21, 2018
10番をコンセイソン監督の息子であるフランシスコ・コンセイソンに渡してしまったことからもそのことは明らかでした。
ポルトと中島選手の契約は2024年7月まで。
ポルトガルのクラブにありがちな法外な契約解除金8000万ユーロ(約103億6000万円)が設けられていることがネックになり、完全移籍で獲得するクラブはないことから中島選手の動向は不鮮明でした。
一部の報道によると、イタリア、スペイン、日本から期限付き移籍のオファーはあったそうなのですが、8月に入って古巣のポルティモネンセが獲得する可能性があることも報じられていました。
そして冒頭にもお伝えした通り、8月25日にポルティモネンセへ期限付き移籍することが発表されました。
中島選手は「戻ってくることができてうれしい。ファンとスタジアムが本当に好きなので。ここでサッカーを楽しんで、チームに貢献できるよう頑張ります」と抱負を語っています。
サッカーを楽しむ、ファンとスタジアムが本当に好き、まるでポルトで過ごした時間が嫌で仕方なかったような言い草にも感じますが、中島選手には(性格上)そういった意図はないと思いますし、本当にサッカーが楽しめるようにコンディションを上げていってほしいです。
・現在の年俸や市場価値は…?
中島選手の現在の年俸は300万ユーロ(約4億円)といわれています。
アル・アインは中島選手のレンタル延長の交渉をした際、中島選手の給与負担額を300万ユーロ(約4億円)から200万ユーロ(約2億6000万円)へ引き下げることを要求(破談)したことが報じられていることから、現在も4億円から変わっていないと思われます。
ちなみにレンタル料も4億円(年俸と合計8億円ほど)かかることから中島選手を獲得するクラブは限られます。
今回、ポルティモネンセが中島選手を獲得した意図ですが、中島選手の売却で大きな恩恵を受けたことから恩返し的な意味もあるのかもしれませんね。
年俸推移は・・・
2012 | 380万円 | 東京ヴェルディ |
2013 | 800万円 | 東京ヴェルディ |
2014 | 1000万円 | FC東京 |
2015 | 1800万円 | FC東京 |
2016 | 2000万円 | FC東京 |
2017 | 3500万円 | ポルティモネンセ |
2018 | 5000万円 | ポルティモネンセ |
2019 | 1億8000万円 | アル・ドゥハイル ポルト |
2020 | 4億円 | ポルト |
2021 | 4億円 | アル・アイン ポルティモネンセ |
現在の市場価値は350万ユーロ(約4億5000万円)
2019年にカタールのアル・ドゥハイルに移籍した際は、2500万ユーロ(約32億4000万円)という市場価値でしたが、実際にはアジア人として歴代トップとなる3500万ユーロ(約45億3000万円)が移籍金としてポルティモネンセに支払われたと報じられました。
たった2年で市場価値が1/10になるなんて、当時のサッカーファンは考えもしなかったでしょうね。
市場価値の推移は・・・
2013年7月 | 15万ユーロ | 東京ヴェルディ |
2015年2月 | 25万ユーロ | FC東京 |
2016年2月 | 35万ユーロ | FC東京 |
2017年3月 | 30万ユーロ | FC東京 |
2017年11月 | 80万ユーロ | ポルティモネンセ |
2018年11月 | 1500万ユーロ | ポルティモネンセ |
2019年5月 | 2500万ユーロ | アル・ドゥハイル |
2019年12月 | 2000万ユーロ | ポルト |
2021年1月 | 700万ユーロ | ポルト アル・アイン |
2021年6月 | 350万ユーロ | ポルト アル・アイン |
・代表落ちで終わった…?
中島選手を検索すると、「中島翔哉 終わった」というサジェストが表示されます。
中島選手は、2019年11月に行われたキリンチャレンジカップから日本代表に召集されていません。
森保監督は中島選手を高く評価していますが、ポルトで出場機会がない中で代表に呼ぶことは難しかったはずです。
出場機会を求め、2021年1月にアルアインへ期限付き移籍しましたが、2月23日のトレーニング中に「足首の脛骨骨折および靭帯断裂」という大怪我を負い、結果2試合しか出場出来ませんでした。
このことから「終わった」と心無い書き込みをする人が少なからずおり、サジェストに表示されるようになったと思われます。
現在の中島選手についてサッカーファンはどのように感じているのでしょうか?
・中島ってポルト移籍前の状態をずっと維持できてたら2022年の核となりそうな感じだったのにどうしてこうなった
・得点力のあるドリブラーという枠では間違いなく日本人最高到達点だろ。守備力や人間性に難があるのは否めないが
・この人ほど才能と時間の無駄遣いした選手はいないな
・情熱大陸の密着でもスタッフと微妙な距離感あったし、気難しいとかやなくてとっつきにくいタイプなんやろなとは思う
・まだ26だったんだな。まだまだいけるな
・また代表に復帰してくれないかな。能力高いのにオレガーオレガーにならずに自分で行くかアシストに回るか状況に応じて切り替えれる感じがして見てて気持ちいい。代表FWには他に居ないタイプにみえる
中島選手はこれから円熟期を迎える年齢です。
中島選手は終わった、オワコンなど掲示板やSNSに書き込まれていますが、色々あってまだ27歳になったばかり。
「まだ始まっちゃいねぇよ」とキッズ・リターンのセリフが浮かんできます。
考えや精神的に弱い部分がありながらも圧倒的な技術や得点に絡む活躍で批判的な意見をねじ伏せていた若手の頃と違い、これからはメンタルも強くしていく必要があると思いますし、怪我や不遇の期間など辛いことを乗り越えたことでそれもクリアできると信じています。
皆さん、天才の逆襲に期待しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。