ジュピラーリーグ(ベルギー1部)・第8節のヘンク戦に先発出場した鈴木優磨選手。
鈴木選手は今夏に加入した林大地選手と2トップを形成。
前半アディショナルタイムに橋岡大樹選手からのクロスを頭で合わせ今季初となるゴールを決めました。
この試合では、日本代表レベルの選手が7人も出場し話題になりました。
そういえば、鈴木選手は昨シーズン17得点と活躍していますが、なぜ代表に呼ばれていないのでしょうか?
今回は、鈴木優磨選手が日本代表に召集されない理由など調べてみました。
・プロフィール
引用元 https://twitter.com/antlers0426
名前 鈴木 優磨 (すずき ゆうま)
生年月日 1996年4月26日
現年齢 25歳
出身地 千葉県銚子市
身長/体重 182cm/75kg
血液型 B型
利き足 右足
ポジション FW
所属 シント=トロイデンVV
個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2015 | 鹿島 | 34 | J1 | 7 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 10 | 2 |
2016 | 31 | 8 | 6 | 0 | 6 | 2 | 43 | 10 | |||
2017 | 9 | 26 | 6 | 2 | 2 | 4 | 2 | 32 | 10 | ||
2018 | 32 | 11 | 2 | 0 | 4 | 4 | 38 | 15 | |||
2019 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
ベルギー | リーグ戦 | リーグ杯 | ベルギー杯 | 期間通算 | |||||||
2019-20 | シント・トロイデン | 9 | ジュピラー | 24 | 7 | - | 1 | 0 | 25 | 7 | |
2020-21 | 34 | 17 | - | 1 | 0 | 35 | 17 | ||||
通算 | 日本 | J1 | 96 | 27 | 11 | 2 | 16 | 8 | 123 | 37 | |
ベルギー | ジュピラー | 58 | 24 | - | 2 | 0 | 60 | 24 | |||
総通算 | 154 | 51 | 11 | 2 | 18 | 8 | 183 | 61 |
代表歴
・日本代表 2018年 キリンチャレンジカップ(負傷により辞退)
小学1年から鹿島アントラーズの下部組織に所属し、2014年3月に2種登録選手に。
2015年にトップチームへ昇格。
9月12日のガンバ大阪戦でJ1リーグ戦初出場、初得点を決めた。
2016年にレギュラーに定着し、リーグ戦31試合に出場し8得点を挙げるなどJ1優勝に貢献。
FIFAクラブワールドカップ準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦で得点を決めた際にクリスティアーノ・ロナウド選手のゴールパフォーマンスを披露し注目を集めました。
2018年、鹿島初のAFCチャンピオンズリーグ優勝に貢献。
14試合全試合に出場し、大会MVPに選出。
日本代表に初招集されましたがACLでの怪我のため辞退。
2019年7月、ベルギー1部のシント=トロイデンVVに移籍。
第6節のKASオイペン戦で初出場。
第8節のシャルルロワSC戦で移籍後初ゴールを決めた。
移籍初年度は24試合に出場し7得点。
2020-21シーズンは、34試合に出場し17得点を挙げました。
・なぜ日本代表入りできない…?
ベルギーで、これまでフィジカルを重視してガンガン前に出たり、相手DFを背負ってパスを受けるようなプレースタイルから、相手との間合いや駆け引きを重視するプレースタイルに変えたところ得点に繋がる動きがしやすくなったそうです。
昨シーズンは、その変化が成功してリーグ戦で17得点(4アシスト)を挙げる活躍。
オフには(移籍は叶いませんでしたが)10クラブ以上からオファーがあったそうです。
海外で活躍すると代表に召集されやすいという傾向がこれまでありました。
鈴木選手は、2018年11月に行われたキリンチャレンジカップで日本代表に初招集されましたが、ACL決勝セカンドレグのペルセポリス戦で負傷し代表を辞退しています。
それ以降、代表から声は掛かっていません。
現在、日本代表は得点力不足や怪我人続出で、W杯最終予選では鈴木優磨選手が必要という声が上がっています。
シント=トロイデンでは、日本代表経験者や東京オリンピック世代がプレーしており、森保監督のサッカーや代表で必要されることを聞くことはできるはずですし、アジャスト出来る環境にいます。
1:14 - 鈴木優磨は開幕節のヘント戦で今季初ゴールを記録。シント=トロイデンが2015-16以降のリーグ戦で記録した中では最速での得点となった(1分14秒)。疾風。 pic.twitter.com/un8xuOJz7P
— OptaJiro (@OptaJiro) August 10, 2020
森保監督は今年4月の会見で、「代表にも当然絡んでくるだけのプレーを今、見せてくれているかなと思っている」と鈴木選手を評価していましたし、いつ代表に呼ばれてもおかしくはありません。
しかし、いまだに鈴木選手は代表に呼ばれていません。
なぜ、鈴木選手は代表に呼ばれないのでしょうか?
それには、ある問題が関係しているようなんです。
・森保監督を批判…?
2020年10月1日、日本サッカー協会はオランダでの強化試合(カメルーン戦とコートジボワール戦)の日本代表メンバー25人を発表。
2週間のコロナの感染予防を求められる国内組の招集は見送られ、史上初となる欧州組(オランダへの入国制限があるロシア、セルビアのクラブ所属選手も除外)だけで選出されることに…。
しかし、そのリストの中に鈴木選手は入っていませんでした。
その日、SNS上では選ばれたメンバーの話題でもちきりに。
「鈴木優磨は選ばれてないかー 多分監督といざこざあったんやろなー 大迫の代わりできるのは鈴木しかいないと思うんやけど、そっちの鈴木(鈴木武蔵)が選ばれたか」という一般人のツイートに鈴木選手が「いいね」をしたことが大きな話題になりました。
「監督といざこざ」とは、森保監督との間になにかあったのでしょうか?
実は、9月23日に鈴木選手は意味深なツイートを投稿していました。
鈴木優磨@antlers0426
イライラする部分が好きじゃない?
てめーなに様だよ鈴木優磨@antlers0426
だったら呼ぶんじゃねーよ。
他にも「森保辞めろ、首切れ」「森保に監督の資格なし」といった批判に「いいね」をしており、怒っている相手が「森保監督の事ですか?」という質問リプライにも「いいね」をしていました。
自身の言葉で答え合わせをしたわけではありませんが、そう捉えてもらっていいという意味でいいねをしたのでしょう。
これらのツイートなどは現在は削除されていますが、森保監督と面談した際に直接的ではないでしょうが、鈴木選手の性格に難があることを不安視して代表に召集しない意向であることが耳に入ったのかもしれません。
この件について、ネット上ではどんな反応があったのでしょうか?
掲示板でサッカーファンの書き込みを拾ってみました。
- あんなことなければ呼ばれてた可能性が高いよな
- あんな喧嘩売っといてもう無理だろう
- 本人が呼ぶんじゃねーよって言ってるんだから呼ぶ必要なくない?
- SNSで上司の陰口叩くようなことする社会人ってさすがにな…
- 造反して無茶苦茶言ってる優磨はもう呼ばんだろ。監督否定、批判をチーム内でやるからチームを崩壊させるだけだもの
- 中学生みたい。Twitterで監督批判してすぐ削除したり、結果残してるのに代表呼ばれないのが逆にかっこいいからそれを目指したいって言ってたり。本人がもっと大人になった時に後悔しないんだったらそれでいいんだろうけどね
「イライラする部分が好きじゃない」と森保監督が話したことが本当だとして、鈴木選手の対応を見て納得する人も少なくありませんでした。
森保監督に限らず、チームに呼んだとして気に食わないことがあれば反抗する可能性がある選手は、とてもじゃないですが選べないのではないでしょうか?
・チンピラと呼ばれる理由は…?
鈴木選手を検索すると「鈴木優磨 チンピラ」とサジェストが出てきます。
なぜ、鈴木選手はチンピラと呼ばれているのでしょうか?
前線で体を張れる強さと力強い突破力が魅力のストライカー。オラオラ系の見た目で、特に試合中は常に目つきが鋭いため、ネット上で『チンピラ』と呼ばれるほど。
出典 アサ芸
アントラーズに加入した当初から、目つきの鋭さや態度からチンピラみたいと呼ばれていたようですね。
目つきが鋭く、オラオラ系で試合中は獣のような動き・・・FWとしてアグレッシブさは大事ですし、その強気なプレースタイルは評価できると思います。
ただ、若手と呼ばれた年齢以降もチンピラのようなは風貌は変えておらず、金髪にしたことで更にやばい感じが醸し出されています。
実は、ベルギーでもある選手といざこざがあったそうなんです。
同じベルギー1部のアントワープでプレーする三好康児選手とは、昔からお互いが激しく削り合うことが多く、試合中に三好選手からファールを受けたことでケンカになったことを明かしています。
この動画では、三好選手もヤバい奴に見えてしまいますね(笑)。
闘争心剝き出しのプレーはいいと思うのですが、感情が先走ってプレーがおろそかになるのであれば問題ですよね。
鈴木選手はピッチ外でも問題を起こしていました…。
鈴木選手は今夏に移籍を目指していたそうで、移籍期限までシント=トロイデンでは公式戦出場を拒否していました。
その後、移籍が不調に終わりチームに残留することになると、チームメイトや監督コーチにこれまでの態度を謝罪したそうです。
早くもイングランド2部のノッティンガム・フォレストが獲得に動いているという記事が出ていますが、シント=トロイデンは早く手放したいと考えているのでしょうか?
過去に悪童と呼ばれた選手はいましたが、ゴールという結果を出せば素晴らしい選手だと称賛されます。
鈴木選手がピッチで見せる姿は必死さや闘争心の表れだと思いますし、チンピラや悪童とは違ったものなんでしょう。
いつか森保監督と和解し、純粋なプレイヤーとしての評価をしてもらえるといいのですが…。
ただ、日本代表に選ばれないことは決してマイナスではないと思います。
「ワールドカップよりもチャンピオンズリーグに出たい。優勝したいのは、チャンピオンズリーグ」と、過去に鈴木選手が語っているように、移動の負担や怪我のリスクを考えればクラブに専念できるのはプラスだと思います。
実際、古橋享梧選手はW杯最終予選の中国戦で負傷し一カ月間の離脱。
セルティックで好調だったにもかかわらず、7試合の欠場が決まったそうです。
その間に他の選手が活躍すれば居場所が無くなる可能性もありますし、代表でプレーすることは手放しで喜べるわけではないですね…。
鈴木選手について調べたことで、「代表=サッカー界のトップ」という考えがすべてではないと考えさせられました。
どのようなサッカー人生を歩んでいくのか、色々な選択肢があっていいのではないでしょうか?
鈴木選手がどのような道を選んでいくのか、注目していきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。