ポルトガル1部のCDサンタ・クララに所属し、日本代表の守備的MFとしても活躍する守田英正選手。
カタールW杯アジア最終予選第4戦のオーストラリア戦は、試合の結果によっては森保一監督の解任の噂が囁かれており、独特な緊張感のある試合でした。
(システムを4-3-3に変更したことで)守田選手は川崎F時代の同僚の田中碧選手と共にインサイドハーフとしてスタメン出場を果たしました。
4-3-3へのシステム変更はギャンブル要素が強いものと思われましたが、川崎Fでこのシステムに慣れている守田選手と田中碧選手と、アンカーの遠藤航選手を加えた中盤が機能したことがオーストラリアを苦しめたのは間違いないでしょう。
まあ、あのPK判定には肝が冷えましたが…。
今後、このシステムでは守田選手が積極的に起用されていくのではないでしょうか?
・・・ということで今回は、いま注目の守田英正選手について調べてみました。
・プロフィール
引用元 https://twitter.com/mrt_510/status/1356386342838632449
名前 守田 英正 (もりた ひでまさ)
生年月日 1995年5月10日
現年齢 26歳
出身地 大阪府高槻市
身長/体重 177cm/75kg
血液型 A型
利き足 右足
ポジション MF DF
所属 CDサンタ・クララ
個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2018 | 川崎 | 25 | J1 | 26 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 30 | 0 |
2019 | 6 | 23 | 0 | 4 | 1 | 2 | 0 | 29 | 1 | ||
2020 | 32 | 1 | 4 | 0 | 2 | 0 | 38 | 1 | |||
ポルトガル | リーグ戦 | リーグ杯 | ポルトガル杯 | 期間通算 | |||||||
2020-21 | サンタ・クララ | 25 | プリメイラ | 20 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 21 | 2 |
通算 | 日本 | J1 | 81 | 1 | 8 | 1 | 8 | 0 | 97 | 2 | |
ポルトガル | プリメイラ | 20 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 21 | 2 | ||
総通算 | 115 | 5 | 8 | 1 | 9 | 0 | 132 | 6 |
国際Aマッチ 11試合2得点
日本代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2018 | 2 | 0 |
2019 | 1 | 0 |
2021 | 8 | 2 |
通算 | 11 | 2 |
5つ年上の兄の影響で幼稚園の頃にサッカーを始めた。
高槻市立第九中学校に進学し、ガンバ大阪のジュニアユースのテストを受けるも不合格に。
金光大阪高等学校から流通経済大学に進学。
1年でトップチームに昇格し、3年からはチームの中心選手に。
2017年の4年時には全日本大学サッカー選手権の優勝に貢献。
関東大学選抜に選出され、夏に行われるユニバーシアードサッカー日本代表にも選出された。
2017年7月、複数のクラブからオファーを受けたが川崎フロンターレを選び特別指定選手に承認された。
2018年、川崎フロンターレに入団。
2月10日、FUJI XEROX SUPER CUPのセレッソ大阪戦で途中交代からプロデビューを果たし、4月14日、第8節のベガルタ仙台戦でリーグ戦初先発を果たした。
その後はプロ1年目ながらボランチのポジションを確保しリーグ戦26試合に出場した。
2019年10月7日、鹿島アントラーズ戦でプロ初ゴール。
2020年シーズンもレギュラーとして活躍し、自身初のJリーグベストイレブンにも選出された。
2021年1月、ポルトガル1部のサンタ・クララへ完全移籍。
20試合に出場し2得点1アシストを記録した。
今シーズンもリーグ戦8試合中6試合に出場している。
2018年9月、日本代表に初選出。
2021年3月30日のモンゴル戦で代表初ゴールを決めた。
2020年元旦に藤坂れいなさんと入籍。
・過去に無免許運転してた…?
川崎フロンターレでプロ2年目のシーズンも順調に送っていた守田選手。
しかし、気持ちの油断からか不祥事を起こしてしまいました。
2019年6月17日、川崎市内を自家用車で運転中に道路交通法違反(携帯電話使用等)で検挙され、その際に運転免許証が失効(有効期限が2019年6月10日まで)していたことも判明。
川崎フロンターレは、守田選手に「公式戦出場停止1試合」、「制裁金」、「社内奉仕活動の実施」を科すとともに、幹部社員である庄子春男取締役強化本部長に「1カ月の減俸10%」、竹内弘明強化部長に「1か月の減俸5%」の処分を下したことを発表しました。
6月19日に、この一報がネット上に流れるとサッカーファンから様々な反応が…。
- 免許失効後1週間で携帯電話の使用で捕まったのか
- 免許失効中に車乗るなよ
- 要は無免許でスマホいじりながら運転してたってことだろ
- 処分軽過ぎ
- クラブがこんな甘過ぎな処分したら守田が更に批判されるぞ
- 見た目通りやないか
- 免許失効なんて見た目通りのチン〇ラ気質っぽいな
- 川崎フロンターレはともかく日本代表は少年の憧れだからな。身辺もスマートな選手でなければならない
引用元 https://twitter.com/frontale_staff/status/1228604475629162496
川崎フロンターレに加入直後に、お笑い芸人のアキラ100%さんのお盆芸を真似して、チームメイトのSNSに写真を投稿していたことから、ファンにはやんちゃなイメージがついていたのかもしれません。
運転免許証が失効していたことについては、大学時代に1度目の免許更新があり、その時は他の学生に誘われ免許の更新を行ったそうで、今回は更新を知らせるハガキを受け取った記憶がなく、そのままにしていたと話していました。
一人暮らしを始めた社会人にありがちな失敗ですが、もちろん、うっかりでは済まされません。
守田選手は、この件に関し「サッカー選手の前に、一社会人としてあるまじき行為でした。クラブ、サッカー界、自分に関わるすべての皆さんにご迷惑をかけてしまったことは申し訳なく思っています。ことの重大さを認識していますし、やってはならないこと。そこは反省しています」と謝罪しています。
この一件で学生気分から完全に抜け出し、プロとして自覚ある行動をとるようになったのかもしれませんね。
・プレースタイルが変わった…?
守田選手といえば、フィジカルの強さと反応の速さを生かしたボール奪取能力、それに加え足元もうまいというイメージでしょうか。
最近ではさらに進化していますが、まずはこれまでのプレースタイルについて見ていきたいと思います。
川崎フロンターレでチームメイトだった中村憲剛さんが、ルーキー時代の守田選手のプレーについて語ったインタビュー記事がありましたので抜粋して紹介します。
パッと思い浮かぶのは守備かなと思いますが、セールスポイントかと言われると(苦笑)、すば抜けた特徴がないところが特徴かもしれないですね。その分、五角形で選手の能力値を表せるとしたら、どの項目も高くて、その五角形が大きいとでも言えばいいですかね。守田はボールも運べるし、止められるし、蹴れる。さらには守備も強いし、最近では気の利いたパスも出せるようになってきている。でも、一番は攻守において無理が利くところ。走り切れるし、がんばり切れる。
出典 sportiva
川崎フロンターレ加入直後の守田選手は、ずば抜けた特徴がないもののバランスのとれた良い選手だと評価していました。
中村憲剛さんが一番評価していたところは、攻守に無理ができる献身的なプレーだったようです。
それでは、守田選手のフロンターレ時代のプレー集を見てみましょう。
まさに“いぶし銀のプレー”ですね。
献身的かつフィジカルの強さを活かした守備だけではなく、相手にとって嫌なところにパスを通せるなど実にいい仕事をしています。
それが評価され、2021年1月にポルトガル1部のCDサンタ・クララに移籍。
守田選手はポルトガルに渡ったことで、ある意識が変わったといいます。
「ボールを当たり前に握れていたチームから、今はそうではなくなった」と語り、「インテンシティ(強度)、トランディション(切り替え)の多さなど、攻撃と守備が常にセットで行われる試合が多い。走る量が必然的に増えていく。日本ではなかなか味わえなかった部分だし、試合を重ねてよくなってきている」と自信。
「ボックストゥボックス」(自陣PAと相手PAを行き来するプレースタイル)という用語を用いながら「ボランチだから点を取らなくていいわけではないし、結果でしか評価を得られない。相手のエリアに侵入する機会も多いし、選手としてプレーの幅が広がっている」
出典 スポーツ報知
もっとできることを証明する。
俺はこんなもんじゃない。https://t.co/64wb5Vhq72 pic.twitter.com/KH7zOFQjSM— Hidemasa Morita/守田英正 (@mrt_510) February 14, 2021
これまでも守備のことだけをやってきたわけではありませんが、所属クラブでは運動量や特にゴールや得点に絡むことが求められていることから、攻撃への意識を強く持つようになったといいます。
言葉の通り、移籍後のシーズンはリーグ20試合に出場し2得点を記録しています。
その意識の変化は日本代表でプレーする時にも表れており、5月に行われたW杯2次予選のミャンマー代表戦で得点を挙げ、試合後には「強度と得点は求められると思っているので、毎試合得点に絡めれば一皮むけると思う」と得点への意識の高さを語っています。
進化し続けることがステップアップに繋がるでしょうし、実際に今夏にも様々なクラブからオファーがあったようです。
・移籍金高騰…?
今夏、サウジアラビアのアル・ヒラルやトルコ1部のフェネルバフチェが守田選手の獲得に動いたという報道がありました。
守田選手の市場価値は、現在300万ユーロ(約3億9800万円)といわれており、CDサンタ・クララ加入直後の1月には市場価値が150万ユーロだったことから、4月ほどで倍の評価になっています。
アル・ヒラルは、市場価値のとおりに300万ユーロ(約3億9800万円)のオファーを出したと報じられていました。
ただ、CDサンタ・クララには、その程度の移籍金では守田選手を放出する気はさらさらなかったようです。
フェネルバフチェは、500万ユーロ(約6億6000万円)を用意したものの、CDサンタ・クララ側は「慎重に分析した結果、本取締役会は提示された条件が我がクラブの利益を擁護するものではなく、市場価値も事実に見合ったものではないため、拒否することを決定した」と発表しています。
CDサンタ・クララは守田選手との契約解除金を1000万ユーロに定めているそうで、最低限1000万ユーロを出さないと話しにはならないというスタンスのようです。
守田選手が所属クラブから高い評価を受けているのは良いことなのですが・・・ステップアップのためにも多少の妥協はしてほしいところですよね。
特にポルトガルのクラブは契約解除金を高めに設定しがちですし…。
いつか、守田選手憧れのブスケツがプレーするラ・リーガのクラブから好条件のオファーがあれば移籍を後押してほしいところです。
最後までお読みいただきありがとうございます。