総合格闘家、プロレスラー、YouTuberとしてなど様々な顔を持っているシバターさん。
昨年大晦日に開催された「RIZIN.33」に出場し、元K-1王者の久保優太選手と対戦。
試合はシバターさんが飛びつき式の腕ひしぎ十字固めで勝利を収め、会場や視聴者は盛り上がりを見せたのですが…。
その後、シバターさんの試合に“八百長疑惑”が浮上。
この話題は他の格闘家やYouTuberを巻き込み、大混乱をきたしました。
果たして、八百長疑惑の真相とは?
そして、主催者であるRIZINのどのような裁定を下したのでしょうか?
・・・ということで今回は、シバターさんの引き起こしたとされる八百長疑惑などについて調べてみました。
・プロフィール
引用元 https://twitter.com/kinnpatuhikaru/status/1476820119779442688
名前 シバター (齋藤 光 さいとう ひかる)
生年月日 1985年10月18日
現年齢 36歳
出身地 神奈川県横浜市
身長/体重 180cm/ 94.0kg
血液型 A型
階級 ライトヘビー級
所属 パンクラスイズム横浜
立正大学在籍時の2004年にパンクラスP‘sLAB横浜に入門。
立正大学を卒業後、2年間漫画家を目指しながらアルバイト生活をし、アマチュア大会で経験を積む。
2010年、出版社に正社員として入社。
出版社で働きながら様々な大会に出場、同時期に動画配信を行うように。
動画配信である程度収入を得られるようになり3年で出版社を退職。
2013年からYouTube、2015年から有料のニコニコ生放送の配信を開始した。
2011年、12年にはTHE OUTSIDERで勝利を挙げ、パンクラス、ZST、Fighting NEXUSへも参戦した。
2014には自主興行であるプロレスリングシバターを開催。
その後もコンスタントにプロレスラーとして活動。
2020年はRIZIN大晦日大会に電撃参戦が決定。
HIROYA選手とMIXルールで対戦すると、一度は引き分けの裁定が下されたが、試合後の映像検証と審議の結果、アームロックを仕掛けた際にHIROYAがタップしていることが確認され、一本勝ちへ変更となった。
2021年7月にはBREAKING DOWNに出場し、お笑い芸人のみなみかわさんと対戦すると1R56秒にギロチンチョークによる一本勝ちを収めた。
同年12月31日、1年振りとなるRIZINに参戦し、元K-1王者の久保優太選手とMMAルールでの対戦。
1R目の1分34秒に飛びつき式の腕ひしぎ十字固めが決まり勝利。
RIZIN無敗記録を更新した。
・現在の年収はいくら…?
一般的には、シバターさんのことを総合格闘家やプロレスラーとしてよりも、過激な動画投稿を行う「炎上系YouTuber」や「物申す系YouTuber」と認識している人の方が多いのかもしれません。
RIZINのように地上波で見られる大会は少ないですし、なによりもシバターさんのYouTubeチャンネル「PROWRESTLING SHIBATAR ZZ」のチャンネルの登録者数は、1月13日現在で124万人と金の盾を贈呈されるほどの人気チャンネルです。
シバターさんが動画内で発言したことはネットニュースで取り上げられやすく、シバターさんの動画を観たことがない人でもシバターさんの名前やどんなことを発言しているのか目にした機会はあるのではないでしょうか?
また、サブチャンネルの「パチンコ・パチスロ日本代表ch」は23万人、「プロレスリングシバター(サブ)」は18.4万人の登録者数を誇っており、こちらも中堅YouTuber並み、それ以上の人気を集めています。
ここからが本題になりますが、そんな人気者のシバターさんの年収はいくらくらいあるのでしょうか?
シバターさんの収入源は主に、YouTubeの広告収入、企業案件・タイアップ、パチスロ営業、プロレス・総合格闘技といわれています。
シバターさんが、2019年8月に公開した動画では、YouTubeだけで月収800万円を稼いだことを明かしていました。
もちろん再生数は一定ではありませんので、いつもそれだけ稼げるというわけではなく、2020年4月公開の動画では、月の平均として300万円〜400万円の収入があったことを明かしています。
単純に考えて、YouTubeの収入(企業案件含む)だけで年収4000万円ほどあったことが推測できますね。
ただ、2020年に入ってからはコロナ禍の影響でYouTubeの広告単価が低迷しているそうなんです。
それまでは、月に300万円〜400万円あったシバターさんのYouTubeでの収入は250万円ほどに落ちているそうで、最近のYouTubeの収入は年収として考えると3000万円ほどになっているようです。
これに加えパチスロ関連の仕事もあり、さらには総合格闘家やプロレスラーとしての収入を加えると減収した広告単価の穴埋めくらいにはなるのではないでしょうか。
ちなみにRIZINでは朝倉未来さんや那須川天心さんといったメインを張る選手のファイトマネーが1000万円ほどといわれており、シバターさんの場合は100万円ほどといわれています。
RIZINほどの大きなイベントでファイトマネーが100万円と考えると少し物足りなさを感じますが、シバターさんの場合はファイトマネーよりも地上波放送や勝敗を報じるスポーツ紙で自分の名前を売る方(話題になれば動画の再生数が増える+企業案件が増える)が大事と考えているのかもしれません。
いかに自分を宣伝するか、悪く言えば利用した者勝ち・・・ということなんでしょう。
その考えで昨年末に臨んだRIZINで、シバターさんはとんでもないことをしでかしたのでした…。
年収が気になる有名人は…?
・八百長疑惑の真相は…?
2021年12月31日、シバターさんは「RIZIN.33」に出場し、元K-1ウェルター級王者の久保優太選手と対戦。
総合格闘家・プロレスラーとしての顔よりも、過激な動画投稿の先駆けとして知られるユーチューバーのシバター(36=フリー)が、昨年の大みそかに続くRIZIN参戦2連勝を飾った。
開始直後はK-1 WORLD GP初代ウエルター級王者の久保優太(34=PURGE TOKYO/BRAVE)のローキックを浴びて顔をしかめながら後退したが、突然繰り出したパンチで久保をロープまで吹っ飛ばし、その後、パンチの連打からグランドに持ち込み、すかさず腕十字固めで一本勝ちした。
出典 日刊スポーツ
試合はシバターさんの飛びつき式の腕ひしぎ十字固めが決まり、1R1分34秒で見事に勝利を収めました。
試合後、スポーツ紙やネットニュースでは、シバターさんの勝利を称える記事がネット上を賑わせていましたが、数時間後には別の意味でネット上を賑わせることになったのでした…。
その後、この試合は異様な展開を見せる。久保の関係者がシバターと久保のLINEを公開(その後削除)。そこには1ラウンド目はお互いに勝負を決めにいかず、2ラウンド目から真剣勝負でやろうというシバターの提案、それを飲んだ久保の対応が記されていた。シバターはこのLINEについて自身のユーチューブチャンネルで「捏造」と訴えているが、生々しいやりとりを見る限り、その主張は怪しい。
当事者の久保は4日未明、自身のユーチューブチャンネルを更新。
「今回、RIZINの大みそかの八百長疑惑についてこのような騒ぎになってしまって本当に申し訳ございません」と、謝罪した上で「これまで、当たり前ですが、自分としては100%、120%相手を倒すつもりで、17年間プロとして活動してきました。今回、情けない話ではあるんですけど、シバターさんの陽動作戦というか…。SNSというか、直接のお電話だったりとかを通じて、自分自身が100%の気持ちを作れずにリングに上がってしまったのが原因だと思っています」と話し、
シバターの提案に乗った理由について、戦前から「棄権」を匂わせていたシバターとの試合を成立させようとしたこと、提案を断れば試合が流れることなどを挙げ「強迫観念にかられた」と告白。
出典 friday
久保さんの関係者がシバターさんと久保さんのLINEを公開。
事前に試合の流れが取り決められていたと思われるやりとりが発覚しました。
それでは、問題となったLINEの内容を確認してみましょう。
シバター:色々考えたのですが、明日は台本なしでやりましょうか… 一応覚悟ができました
ただ、これだけお願いなのですが多分いつでも私を仕留められると思うので出来れば2ラウンド目に決めてください
視聴率や、てんちむさんにラウンドガールお願いしていたりするので1ラウンド目はめちゃくちゃ私ふざけるので1ラウンド目うまく時間潰して2ラウンド目で本気で倒しに来てください
私も2ラウンド目は本気で行きます
久保優太:先程はありがとうございました!!明日は台本なしで正々堂々承知致しました!!
僕もシバターさんに全力でぶつかれる事とても嬉しいです!
いつでも倒せるだなんてとんでもないです!僕が良いのが当たれば倒れる、シバターさんの良い技が極まれば極まる。というどっちもあり得る展開だと思います!
僕のが当たった場合、もうダメだと思って倒れたらレフリーが止めてるのに追撃したりの反則行為はしないので大怪我はないと思うのでご安心ください!
明日は宜しくお願い致します!
シバター:2ラウンドはどうですか?
久保優太:はい!1R目は威力加減して2R目は本当のガチで行かせて頂けば良いのですよね?
シバター:はい。そんな感じでお願いします
2ラウンドは私も本気で決めにいきます
久保優太:はい!来年の為に関節技のディフェンスの練習たくさんして来たので、極め技の凄いシバターさん相手に実践で試すことが出来るのを何よりも嬉しくワクワクしております!
明日は宜しくお願い致します
シバターさんがラウンドガールを依頼している「てんちむ」さんの件を持ち出して、「1ラウンドは流して2ラウンドは本気でお願いします」と久保さんに要望していることが分かります。
直接、勝敗を取り決めるような完全な八百長ではなかったようですが、いつ、どんな流れで勝敗が決まるのか楽しみにしているファンを裏切る行為なのは間違いありません。
結果的にシバターさんの“ブック破り”によって、油断していた久保さんが一本負けしてしまった形になり、納得ができなかったことから関係者がLINEを公開、久保さんも“八百長”を告白・・・という形をとったのでしょう。
FRIDAYの記事にもあったように、久保さんの言い分としてはシバターさんとの試合を成立させようとする一心で提案をのんだということ。
シバターさんは出場辞退を匂わせたかと思えば、前々日インタビューでも「まだ契約書を提出してない。まだぎりぎりワンチャンやめられるかなと思って悩んでいる」と語り、久保さんどころかファンをも翻弄。
そういった経緯の中、仕方なかったとはいえ、実は事前に試合の流れが取り決められていたとなると、すべてがブック、演出であること、言い方を変えれば八百長をファンから疑われても仕方がないのかもしれません。
その後、他の格闘家、YouTuberを巻き込んで大騒動に…。
6日にはシバターさんが自身のYouTubeチャンネルにて総合格闘技を引退することを発表しましたが、騒動は収まらず。
RIZINはこのまま沈黙を貫くのかと思われましたが、1月11日に主催者のRIZINが八百長疑惑について、遂に見解を発表したのでした。
総合格闘技団体「RIZIN」の榊原信行CEOが11日、大晦日大会で炎上系Youtuberのシバター(36)が元K-1王者の久保優太(34)に1本勝ちした試合で起きた八百長疑惑騒動についての見解を示した。記者会見ではなく公式Youtubeチャンネルで約29分にわたって説明したもので、榊原CEOは「天地天命に誓って八百長は1試合もない。100%リアルファイト」と八百長疑惑を全面否定。久保に台本を持ち掛けたシバターの一連の“不当行為“を現行の規約に禁じる要項がなく”陽動作戦だ”として両選手に対してなんら処分を科さない方針を明らかにした。
出典 THE PAGE
榊原信行CEOの説明によると、シバターさんが久保さんに持ち掛けたのは「2ラウンドから本気で」という話で、勝ち負けを決める、いわゆる“八百長”ではないと判断し、あくまでもシバターさんの“陽動作戦“として捉えているそうです。
今回の件を陽動作戦と定義した理由は、RIZINがファイターと交わす契約書には、試合前に選手同士が試合内容についてコミュニケーションをとることを禁じる規定がなかったことと説明しました。
今後は試合前に選手、セコンド、関係者が相手選手と試合の内容に関して直接話し合うことを禁ずる条項を契約書に盛り込む方針を示し、「ここから学んで多くの是正する部分はあるが、彼らを何か処分するという考えは全くないです」との意向を示しました。
RIZINの公式見解が報じられると、ファンはこれに反応し様々な意見をネット上でぶつけたのでした…。
- 本人たちが証言しているのにRIZINはアレを八百長とは認めないんだ
- 公式見解としてブック、プロレスを認めたということ
- 処分すれば表に出せない事実を暴露されるから
- ここでシバターを処分すると、今までのことが世の中に出るのが怖いんだろうね
- 結局興行だけの団体で競技団体ではない
- RIZINはUFCのような真剣勝負でなく見世物ありの大会という宣言をしてしまったのは致命的
- この団体の商品価値が下がった事は間違いない
- ファンが離れることは防げない
- もうRIZINは見ない
- 格闘技好きだけどRIZINは年末で嫌いになった
- もう出るやつもいないでしょうね。本気で戦ってた人もいるだろうに、もう信用されないもんね
RIZINの説明に納得できないファンは大きく失望してしまったようです。
かつて、「プロレスは試合をする前に試合展開や勝ち負けが決まっている」ことが関係者によって“暴露”された際にはプロレスから離れていったファンも少なくはなく、そういったファンは真剣勝負とされる総合格闘技に魅了され、総合格闘技がプロレスファンの受け皿にもなったのも事実。
RIZINは今後、どのような運命を辿るのか・・・プロレスから総合格闘技に流れたファンの一人でもある私も注視していきたいと思います。
・本当は強い…?
八百長疑惑でうやむやになっていますが、シバターさんはRIZIN無敗記録を持っているんです。
・・・とは言っても2試合だけですが。
シバターさんは、本当に強いのでしょうか?
高校では空手部に所属し、19歳の時にパンクラスP’s LAB横浜に入門しています。
その後も様々な大会で腕を磨いており、プロ総合格闘技の戦績は7勝8敗1分け(HIROYA選手との判定が反映されるのであれば8勝)。
戦績からすれば弱いという印象を受けるのですが、総合格闘技の黎明期には、自己流のキックで総合格闘技に挑む選手もおり、対戦相手から失笑を買う場面もありましたし、それを考えればシバターさんは、ふざけるキャラには似つかわしくないほど基礎は出来ていると思われます。
プロレスラーとしても活躍されていますし、RIZINで「YouTuberは強いんだ」と勝利後に叫んだのは、桜庭和志さんの「プロレスラーは本当は強いんです」のオマージュでしょうし、とにかくインパクトを与えるのは上手だと感じます。
シバターさんは、いわゆる“記録より記憶に残る”タイプの選手でしょうし、強さを語るのは野暮かもしれませんね。
シバターさんは八百長疑惑で世間を大きく騒がしましたが、(八百長疑惑関連の動画は100万再生以上の動画もあり)ある意味ではシバターさんにとっては成功を収めたと考えていいのかもしれません。
しかし、コンプライアンスが厳しくなっている現状では炎上系YouTuberは時代と共に消えていく運命ではあると思いますが…。
・・・どうも、その心配が杞憂には終わらなかったようです。
1月13日、シバターさんは「今回の件を重く受け止め、活動休止します」と題して自身のYouTubeチャンネルにて約8分の動画をアップ。
「動画のタイトルにある通り。このチャンネルをしばらく休止したいと思います」と、YouTubeでの活動を無期限休止にすることを報告しました。
これは、誰かに指示されたことではなく、シバターさんなりのケジメなんでしょうね。
しばらくお休みしたら、炎上系YouTuberではない別の顔を見せてくれるのではないでしょうか?
パワーアップしたシバターさんに期待しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。