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榊英雄監督の文春砲の真実は?被害を受けた女優は誰&今後の映画界はどうなる?

俳優や映画監督として注目を集める榊英雄さん。

もしかすると、榊英雄さんは今、日本で最も話題の映画監督かもしれません。

話題とはいっても、濱口竜介監督のように作品が有名な賞を獲ったというわけではなく、複数の女優から性被害を告発されたというもの…。

今回は、榊英雄監督が食らった文春砲の中身や問題点などに迫ってみようと思います。

 

 

 

・プロフィール

 

引用元 https://mobile.twitter.com/

 

名前 榊 英雄 (さかき ひでお)

生年月日 1970年6月4日

現年齢 51歳

出身地 長崎県五島市福江島

身長 178cm

血液型 A型

所属 ファミリーツリー

 

 

福岡の大学を卒業後に上京。

1995年、映画『この窓は君のもの』のオーディションに合格し主演で俳優デビュー。

2001年、映画『VERSUS -ヴァーサス-』で注目を集め、テレビや映画や舞台にも多数出演。

1998年公開の自主映画「“R”unch Time」がインディーズムービー・フェスティバルで入選。

2007年、『GROW-愚郎』で商業監督デビュー。

2009年の『誘拐ラプソディー』で第20回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞した。

また2014年公開の『捨てがたき人々』は、第26回東京国際映画祭コンペティション部門正式出品された。

妻はシンガーソングライターの(橘いずみ)さん。

2女の父親。

 

 

 

・文春砲の真実は…?

 

3月25日に公開を予定していた映画「蜜月」が公開中止に追い込まれました。

蜜月」は家庭内の性被害を題材とした映画なのですが、事もあろうに監督を務めた榊英雄さんが、自らの立場を利用する形で女優に肉体関係を強要していたそうなんです。

このスキャンダルを報じた『文春オンライン』では、監督の作品に出演したり、ワークショップに参加した4人の女優から監督に受けた性被害の証言や映画関係者のコメントを紹介しています。

 

2カ月連続で監督作品が公開される人気監督の榊氏だが、彼が「性被害」をテーマに映画を作り、公開することに疑問と憤りを隠せない女性が複数いる。過去、榊氏の作品に出演したり、ワークショップに参加していた女優たちが性行為を強要されていたと訴えているのだ。

それを知った「蜜月」脚本家の港岳彦氏は、3月1日、榊氏と製作委員会である名古屋テレビ放送、配給会社のアークエンタテインメントにメールを送信。榊氏には女性たちへの行為について問い、2社には製作者としての見解を質したという。

港氏が複雑な心境を「週刊文春」に明かした。

「私は脚本家として、大勢の人がかかわったこの映画に責任を持つ立場ですから、『上映してはならない』とは言えません。一方で、被害者の方は『榊英雄』という名前を見るだけでフラッシュバックするといいます。それを聞くと、やはり上映してはいけないのではないかと気持ちが揺れるんです」

出典 文春オンライン

 

脚本家の港岳彦さんは、「蜜月」は自身の作品でありながらも被害者のことを考え上映を禁止すべきだと述べています。

前述したように「蜜月」は公開中止になりましたが、どうも港岳彦さんの考えと監督の考えにはズレがあるようなんです。

 

 

当事者である監督は文春の取材に対し、4人の内の1人については関係を否定しましたが、他の3人については関係を持ったことを認めています。

ただ、女優に行為を強要したとは認めておらず、あくまでも合意の上でのことだったことや「映画に罪はございません」「ともに苦労してきた脚本家から始まったこの出来事は、私にとってどうしようもなく途方に暮れております」と話すように、映画の公開中止への動きについて、むしろ被害者的立場にあることを強調されていました。

 

3月10日発売の『週刊文春』がこの一件を報じると…。

影響力のある監督が、弱い立場の女優が断れないことを利用して関係を迫るという、閉鎖的な問題になりがちな家庭内の性被害を扱った「蜜月」のテーマと似通った行為を監督自ら行っていたことから、問題は大きくクローズアップされ、ネット上では批判が殺到しました。

 

 

このようにSNSでは、監督の行為を許せないと批判的な投稿に溢れ、4月15日公開の映画「ハザードランプ」も公開中止にすべきという意見も聞かれました。

文春の報道後、監督はどのような反応を見せているのでしょうか?

 

「今回の記事上で、事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳なく思っております」とし、報道内容について「事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません。それをしっかり肝に銘じ、これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、日々を大事に生きていきたいと思っております」とコメント。「関係者の皆さま深くお詫びするとともに、今後の対応に関しましては、専門家と話し合いの上、進めていきたいと思っております」としている。

出典 オリコン

 

監督は所属事務所を通じ、このような謝罪コメントを発表しました。

ただ、関係者らに謝罪しながらも、「事実ではない事が含まれて書かれて」とあるように文春の報道に不満を漏らす様子やすでに終わったことにしていることに違和感を覚える人もいました。

このような行為やその後の対応に対し、撮影仲間からも批判的な意見が出ているようです。

映画「蜜月」などで撮影を担当したカメラマンの早坂伸さんは、自身のブログで「加害者の近くにいながら犯罪的な行為を止めることが出来なかったことを深く陳謝いたします」と綴り、監督の謝罪コメントにも触れました。

 

2013年頃からタッグを組み、「榊監督は女グセが悪い」という情報を耳にしていたという早坂氏。9日深夜に発表された榊の謝罪コメントに触れ「当然ながら謝罪するのは第一に被害者であるべきです。性被害者がどれくらい苦しみ悩むか全く想像ができていないように感じます。そもそも『性被害者』と認めていない点で『肝に銘じる』ことも『これからの先へ猛進』することも許されないと考えます」と強く批判した。

出典 スポーツ報知

 

確かに監督は、告発した女優たちのことを『性被害者』と認めていない様子で本当に反省しているのか疑問が生じます。

 

情報番組『バイキングMORE』のMC・坂上忍さんは、「僕が思ったのは、今回、脚本家の方とカメラマンさんの方が声を上げたでしょ。(関係が密な)その2人が声を上げるってよっぽどなのっていうのは僕は思います」と、脚本家や様々な作品でタッグを組むカメラマン(いわば同志)から批判が出ていることに、監督の素行の悪さや問題の深刻さがあることを解説されていました。

どうも、監督の女癖の悪さは業界で噂になっていたようです。

 

 

 

・被害を受けた女優は誰…?

 

情報番組『バラいろダンディ』に出演した女優の遠野なぎこさんと橋本マナミさん。

この2人が監督の“手口”に言及しました。

 

映画界では榊氏の女グセは有名だった。文春報道では直近の複数女性が被害を受けたと報じられたが、橋本によれば「20年くらい前から」とのこと。遠野とともに「ワークショップに通うタレント、女優をターゲットにする手口」を述べた。また、榊氏が発表した〝謝罪文〟についても「まったく謝罪の意図が感じられない」とバッサリ斬り捨てた。

出典 東スポ

 

遠野さんは監督と仕事をしたことがあり、「今度、飲みに行こう」と連絡先を交換したこともあったそうです。

遠野さんの場合は実際に飲みに行くことはなかったようですが、誘いに乗った女優の中には被害を受けてしまった人もいるようです。

それでは被害を受けた女優の証言を紹介し、監督の“手口”に迫ってみようと思います。

 

・A子さん

2013年、A子さんは女優を目指して上京。

監督の(演技指導などを行う)ワークショップに通っていたそうです。

監督から飲みに誘われ、お酒を飲んだ後の帰り際にマンションの駐車場に連れて行かれると、死角で行為を強要されたそうです。

A子さんは抵抗しましたが、監督から「騒いだら〇す」と脅され…。

認めれば強制性交等、強制わいせつなど罪に問われる可能性があるからでしょうか?

監督はA子さんへの行為を否定しているようです。

 

 

・B子さん

2017年、映画関係者の集まりで監督と知り合い、FaceBookなどのやりとりで親しくなり居酒屋に行くことに。

お店を出ると監督に路地裏に連れ込まれ行為を強要されたそうです。

その後バーに行き、帰り際に監督から1000円を渡されたことを証言されています。

1000円は“口止め料”ということでしょうか?

B子さんについては、「酔っぱらってはいたが合意の上の行為だった」と一部事実であると認めているようです。

 

 

・C子さん 石川優実さん

 

引用元 https://mobile.twitter.com/

 

被害者の1人であることを実名で公表した女優の石川優実さん。

監督が「相手の女性から近づいてきて関係を持った」ケースもあると発言していることについて、その女性が自分だと認め、「芝居を褒められたということは次の作品にも呼んでもらえる可能性は0ではないな、と思いました。だから、LINEや行為そのものを断れなかった部分がありました」と苦しい胸の内を明かしています。

 

 

・D子さん

2016年、監督のワークショップで出会い、「芝居を見てあげる」と演技指導の名目で事務所に呼ばれたのですが、関係を強要されたそうです。

女優として監督の作品に出たいことや断ることで干されることを危惧したことから関係を持ったそうですが、決して同意の上ではないと話しており、D子さんは監督とのLINEのやりとりを公開しています。

このLINEの内容は生々しく、自分の欲求を満たすためだけの文章や画像をD子さんに送り付けていました。

文春の報道は2週にわたり、計8人の女優が監督からの性被害を告発しています。

このように監督が立場の弱い女優を狙って飲みに誘ったり、ワークショップでの演技指導を名目にして行為を行っていたことが明らかになっています。

 

榊の手口は、彼の主宰するワークショップに集まってきた、女優の卵や新人女優を狙うというもの。女優たちは映画監督に指導を受けながら、「目に留まれば次の作品に出してもらえるかもしれない」という期待もある。榊はその思いに付け込んで“師弟関係”をつくり、NOを言わせない雰囲気をつくって性行為を強要するわけだ。駐車場や路地裏までが現場となるひどいものだ。

出典 日刊ゲンダイ

 

多くの被害者は新人女優だったそうで、有力者である監督に抵抗することは出来ず、泣き寝入りしてきたようです。

 

D子さんに送ったようなLINEを他の女優にも監督は送っていたようで、報道後にはSNS上での告発が多発しています。

元女優とみられる女性が、「若い私は『これが役者になるってことかぁ』と思っていました」として、監督とやりとりしたと見られるLINEのスクリーンショットを公開。

 

そのLINEにも生々しい文章が書かれており、恋愛感情は一切なく、自身の欲望を満たすためだけの関係を強要したことが伝わってきます。

文春から直撃取材を受けた時には、「不倫行為については妻にも謝罪し、許してもらっております」と語っていた監督ですが、不倫行為ではないことが判明すると、妻であるシンガー・ソングライターの(旧芸名:橘いずみ)さんの対応も変わったようです。

さんは、ゲスト出演した配信番組で被害女性に謝罪し、「夫婦関係にケジメをつけようかなと思ってはいる」と離婚を示唆する発言を行いました。

監督は妻から三下り半を突き付けられることになりそうですが、映画界からも何らかの発表があるようです。

 

 

 

・今後の映画界はどうなる…?

 

3月26日、『Ruby sue(ルビー・スー)』は、監督とのマネジメント契約を解消したことを発表しました。

Ruby sue』とは俳優活動におけるマネジメントの業務提携をしていましたが、「(一連の報道を受け)本人と話し合い、この先共に歩んでいくことはできないという結論に達した」ことを報告しています。

 

監督の謝罪コメントにあったように自身を加害者とは認めていないことが反省していないと捉えられ、「この先共に歩んでいくことはできない」という結論になったのかもしれません。

また『Ruby sue』は、この一連の騒動を「業界全体への大きな問題提起となりました」とも明かしており、映画業界全体の問題として考えないといけないことを提言しています。

実は過去にも同様の事例があったようなんです…。

 

「ヒット作多数の有名映画監督Xがまさにソレ。主演クラスの女優には手を出しませんが、チョイ役の出演女優をオーディションで決める。それなりの有名監督なので、チョイ役でもいいから出たい女優が応募する。

すると場所は都内のマンションで“関係”を持つことを要求される。ひどいのは映画関係者もグルで、Xを制止するどころか、一緒になって『ここが女優として勝負どころだと思う』と説得することもある、というのです」

出典 FRIDAYデジタル

 

「B監督はワークショップで洗脳した後に反省会と称して女優を個室居酒屋に誘います。そして2人きりになると男性自身を握らせます。さらに演技の補習をかたって、自宅マンションに女優を呼びつけては押し倒すなどやりたい放題です。刃向かうと仕事がもらえなくなったり、悪評を広められたりすることにおびえて泣き寝入りしている女優も多いです」と舞台制作スタッフは明かす。

出典 夕刊フジ

 

いずれも立場的に弱い駆け出しの新人や無名の女優につけこむ監督の事例なんだそうですが、こんなことが日常的になっているとしたら、ちょっと異常ですよね?

もちろん、このような監督ばかりではなく、是枝裕和監督ら映画監督有志6名が、一部週刊誌で映画監督・俳優の榊英雄監督の性加害を告発する報道が出ていたことを受け、映画監督による暴力行為や性加害について声明を発表しました。

 

「映画監督は個々の能力や性格に関わらず、他者を演出するという性質上、そこには潜在的な暴力性を孕み、強い権力を背景にした加害を容易に可能にする立場にあることを強く自覚しなくてはなりません。だからこそ、映画監督はその暴力性を常に意識し、俳優やスタッフに対し最大限の配慮をし、抑制しなくてはならず、その地位を濫用し、他者を不当にコントロールすべきではありません。ましてや性加害は断じてあってはならないことです。撮影現場の外においても、スタッフや俳優の人事に携わることのできる立場にある以上、映画監督は利害関係のある相手に対して、自らの権力を自覚することが求められます。ワークショップのような講師と生徒という力関係が生まれる場ではなおさらです」と警鐘を鳴らした。

出典 映画ナタリー

 

そして、「私たちには、自らが見過ごしてきた悪しき慣習を断ち切り、全ての俳優、スタッフが安全に映画に関わることのできる場を作る責任があります。そのために何ができるかを考え、改善に向けたアクションを起こしてゆきます」と、これまでの悪しき慣例をこの出来事をきっかけに断ち切っていくことを表明しました。

映画界が今後クリーンな世界になるのか、私たちもエンターテインメントを享受する側として、その活動を見守っていく必要があるのではないでしょうか?

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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