先日、総合格闘技イベント『超RIZIN』の超目玉カードであるフロイド・メイウェザー選手と朝倉未来選手のエキシビションマッチにおいて、ある“事件”を起こしてしまったことで注目を浴びている奥野卓志さん。
これだけ大規模な格闘技イベントのリングに上がれる方なら、大会スポンサーの社長さんか格闘技関係者なんでしょうか?
そもそも、なぜ奥野卓志さんがリングに上がれた経緯が気になりますね…。
今回は、気になることだらけの奥野卓志さんについて調べてみました!
・プロフィール
名前 奥野 卓志 (おくの たかし)
生年月日 1974年4月8日
現年齢 48歳
出身地 高知県
身長 180?cm
血液型 非公開
所属 「東洋ライフサービス株式会社」代表取締役 「ごぼうの党」代表
・一体何者&現在の年収や資産は…?
9月25日にさいたまスーパーアリーナで開催された、格闘技イベント『超RIZIN』での“花束投げ捨て”が大きな批判を浴びている奥野卓志さん。
奥野卓志さんとは一体どんな人なんでしょうか?
「美容関連会社を経営したり、銀座で高級クラブを経営したりしている実業家で、年収は10億円ともいわれています。愛国心が強いのかと思いきや、今回の件でがっかりしている人も多いようです。動画上で奥野氏は、『高知県出身の一族で、曾祖父が“土佐の交通王”と呼ばれた実業家で、高知に曾祖父の銅像があり、それを建立したのは吉田茂元首相。曾祖父は吉田氏のフィクサーだった』と話していました」
出典 日刊ゲンダイ
奥野卓志さんは、27歳の時に立ち上げた「東洋ライフサービス」という会社では、アットコスメで殿堂入りしたブランドを扱っているそうで、記事で紹介されている美容関連会社とは「東洋ライフサービス」のことみたいです。
また“銀座で高級クラブを経営”というのは「銀座一徳」という会員制サロンのことだと思われます。
他にも10社以上の企業を経営する敏腕社長として有名で、芸能人はもちろん、政財界に顔がきく人物なんだそう。
人気YouTuberのヒカルさんと動画で共演した際には、総資産が1000億円超あることを告白しており、その人脈と財力を活かして、今年7月の参院選では、政治団体「ごぼうの党」の代表として活動したことが注目を集めていたようです。
若くして経営者として成功し、曾祖父は吉田茂元首相のフィクサーというのなら名家のご子息なのかもしれませんが、学歴は「中央大学附属高校」(2022年の偏差値68)退学とあり、その後は荒れた高校に移ったといわれています。
大学を卒業しているという情報はないので、起業するまでは苦労していたのかもしれませんね。
・花束を投げ捨てた理由は…?
経営者として成功し、政界にも進出しようとする人物が、なぜあんな愚行をしてしまったのでしょうか?
まずは現在も炎上中の“あの件”について振り返ってみましょう。
それは、2022年9月25日に行われた『超RAIZIN』でのこと。
プロボクシング元世界5階級制覇王者 フロイド・メイウェザー選手と朝倉未来選手のエキシビションマッチにおいて、メイウェザー選手への花束贈呈役だった奥野卓志さんが花束をリングに投げ捨てるという、前代未聞の行為に及びました。
これに対し、メイウェザー選手は花束を拾い上げるという冷静な対応を見せ、結果はメイウェザー選手の2回TKO勝ちと試合やその振る舞いにおいても貫禄を見せた感じです。
試合後、格闘技ファンはもちろん、格闘家や芸能人など多くの著名人が奥野さんの行為を非難する事態に…。
格闘技好きなら伝説級のボクシング選手に対し、このような行為は行うはずはないのですが、なぜ奥野さんが花束贈呈役に選ばれたのでしょうか?
一部報道では、「政治団体代表が金で買った暴挙」とあり、花束贈呈の権利を買っていたようなんです。
この権利は大会前に行われていた『超RIZIN NFT DIGITAL TICKET』オークションで最高額を落札した方への副賞として用意されていた。
『超RIZIN NFT DIGITAL TICKET』とは、わずか4枚だけ用意された西側 VVIP 1列 センター席(アリーナ最前列)での試合観戦を巡るデジタルオークションであり、ブロックチェーン技術を用いて発行されたデジタルチケットが発行される。
試合後の選手の秘蔵映像や本大会のデジタルフォトブックへのアクセス権もついており、オークションは100万円からスタート。これを最高額の420万で落札した政治団体ごぼうの党の党首・奥野卓志氏がリングに上がる権利を得て花束贈呈を行うこととなった
出典 バトルニュース
奥野さんは『超RIZIN』の花束贈呈プレゼンターを担当する権利(『超RIZIN NFT DIGITAL TICKET』オークションで最高額を落札した人への副賞)を420万円で落札。
その後、『RIZIN FIGHTING FEDERATION』CEOの榊原信行さんは「品性下劣な男をリングに上げてしまいました事をこの場を借りて心からお詫びします」と謝罪しましたが、武器を忍ばせテロ行為を行うことも可能だったことから、運営の落ち度も指摘されていました。
それでは、なぜ奥野さんはメイウェザー選手に渡すはずだった花束を投げ捨てたのでしょうか?
『東スポweb』の取材に《非礼には非礼、無礼には無礼でやっただけ》《炎上するなというのは、やる前から分かっていた。それでもごぼうの党を知ってくれたらいいなという気持ちでやっている》などと語っており、まったく悪びれていない様子です。
出典 FLASH
「対戦相手へのリスペクトがない。ずっとメイウェザーには良い印象がなく、5億とか10億払って、将来ある日本の選手がダシに使われているような気がしていて、疑問を感じていた」「非礼には非礼、無礼には無礼でやっただけ」などと説明したのだ。
出典 女性自身
理由の1つとして、政治団体「ごぼうの党」の代表として党の知名度を上げたかったという“炎上商法”目的だったこと。
2つ目の理由は、(日本で荒稼ぎする)メイウェザー選手に対する抗議目的だったようです。
さらに28日には『日刊ゲンダイ』で再釈明し…。
「リングでの花束贈呈は、報道されたようなオークションではなくて、リングサイドの席を購入したオプションです。メイウェザーに対しては以前から日本に金を稼ぎにだけ来ていることに対して思うところがありました。那須川天心と対戦(2018年大みそか)した時なんて“富士山に登りたい”なんて言い出したり、記者会見や公開計量にも平気で遅刻してきた挙げ句、試合直前まで銀座で買い物したりとやりたい放題。まったくルールを守っていないにもかかわらず主催者側は目をつぶった。こんなのスポーツじゃないですよ」
今回の来日に際しては、奥野氏が銀座で経営する会員制サロンにメイウェザーの関係者から「行きたい」と連絡があったというが断ったという。
「お客さんとメイウェザーの写真を撮れば1枚100万円とかもうムチャクチャ。僕が花束贈呈をやるとわかったら“記者会見でごぼうの党の宣伝をしてやるから1000万円払え”とも。もうとにかくお金の話ばかり。これが偉大なチャンピオンなのか? と。商業主義も甚だしい。榊原氏には品性下劣と言われましたけど、一体どっちが下劣なのかと言いたい」
出典 日刊ゲンダイ
基本的には先日の直撃と同様の主張を繰り返したのですが、メイウェザー選手に対する抗議の内容も詳しく語っていました。
メイウェザー選手は対戦選手への配慮が足りない、運営も舐められている行動を不問に、奥野さんからも金をせびろうとするなど不満点を挙げていました。
一方で、「試合よりも炎上してしまったことについては率直に申し訳ない」と選手に向けた謝罪はあったようですが、「花束を落としたのは商業主義に走るRIZINとカネのことしか頭にないメイウェザーに対する無言の抗議であり抵抗だったんですよ」とも話しているように、メイウェザー選手への謝罪が含まれているのかは分かりません。
また奥野さんは、29日に配信されたヒカルさんの動画に出演し、「あの行為自体はあの場で決して適切でなかったと深く思いました。あの僕がやってしまった行為自体は適切か不適切だったのかで言うと、多くの人を悲しませてしまった」「とんでもない過ちをしてしまったと反省をして、このような機会をいただき、(ヒカルに)『謝罪する場を設けさせてください』とこういう機会を作っていただきました」と話し、「この場で謝罪をさせて頂きたい。申し訳ありませんでした。試合の当事者お二人、空気を汚してしまったこと、申し訳ありませんでした」と今度はメイウェザー選手にも謝罪したのでした。
・ごぼうの党設立の目的は…?
“花束投げ捨て”の理由の1つとして、「炎上するなというのは、やる前から分かっていた。それでもごぼうの党を知ってくれたらいいなという気持ちでやっている」と奥野さんは話しているように、炎上商法で「ごぼうの党」の知名度を上げようとするものでした。
「ごぼうの党」は今年6月に立ち上げられた政治団体で、ごぼうの党の公式ツイッターによると「文化を守る、エンターテイメントを守る、アスリートを守る、食の安全を守る」ことを目的とし、政策の柱は“若者のための政治”で、高齢者のために負担を増やすのではなく、奨学金制度の充実や、文化芸能への支援を行い、若者が幸せになる社会を目指すとあります。
この政策は多くの芸能人から支持されているそうです。
参院選ではネット上で《#ごぼうチャレンジ》が広まり、俳優の山田孝之や山下智久、三浦翔平、芸人の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村淳、歌手のGACKT、『ONE OK ROCK』Takaらが支援を表明。大きな話題となったが、公示直前まで立候補者の選定が進まなかったのが痛かった。
出典 フライデー
ごぼうの党は、7月の参院選の比例代表に11名をたてましたが議席は獲得できず・・・「NHK党」がパフォーマンスで注目を浴び、いまや国政政党なのですから、とにかく目立つことが必要だったと考えたのかもしれません。
メイウェザー選手と戦った朝倉未来選手は、ごぼうの党の“スポーツアドバイザー”として顧問を務めているそうなのですが、(目立つために)試合に泥を塗った奥野さんをどう思っているのか、これからも支持するのか注目が集まります。
果たして「悪名は無名に勝る」となるのか、注視していきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。