アルビレックス新潟所属の田中達也さん。
2021年シーズンも終了し、移籍や引退の話題が多くなってきましたが、“ワンダーボーイ”こと田中達也さんも今季限りでスパイクを脱ぐ決断をしました。
今回は、田中達也選手について調べてみました。
・プロフィール
引用元 https://mobile.twitter.com/albirex_pr/status/1215483401978826758
名前 田中 達也 (たなか たつや)
生年月日 1982年11月27日
現年齢 39歳
出身地 山口県周南市
身長/体重 167cm/63kg
血液型 A型
利き足 右足
ポジション FW
所属 アルビレックス新潟(引退)
周陽中学校卒業後、帝京高校へ進む。
1年時に全国高校選手権準優勝。
2年時には全国高校選手権、全国高校総体でベスト8に進出。
2001年に浦和レッズに入団。
同年4月29日の鹿島アントラーズ戦で初出場を果たし、5月12日の東京ヴェルディ戦で初得点を挙げた。
2003年にはリーグ戦26試合に出場し11得点を挙げ、JリーグカップではMVPとニューヒーロー賞を受賞。
翌2004年は23試合に出場し10得点を挙げ主力に定着。
「ワンダーボーイ」の愛称で親しまれ、浦和レッズを象徴する選手に成長した。
2005年10月、柏レイソル戦で土屋征夫選手からタックルを受け、右足首脱臼骨折の重傷を負った。
これ以降、度重なる負傷に悩まされるように。
2013年、アルビレックス新潟へ移籍。
主力として活躍。
2021年12月4日、2021年シーズン限りでの現役引退が発表された。
・今までのゴール数は…?
2021年シーズンは、引退試合となった今季最終戦のFC町田ゼルビア戦まで出場機会がなく無得点でした。
町田ゼルビア戦では先発出場し、前半13分にはシュートを放ちましたがゴールはならず。
後半32分に退き、2020年シーズンに続き無得点に終わりました。
アルビレックス新潟では、リーグ戦155試合に出場し13得点を挙げました。
2012年まで在籍していた浦和レッズでは、リーグ戦233試合に出場し56得点を挙げています。
主な成績
・J1リーグ通算 333試合66得点
・J2リーグ通算 56試合3得点
・リーグカップ戦通算 64試合17得点
・天皇杯通算:22試合11得点
・ACL通算:8試合3得点
・日本代表通算 16試合3得点
・現役引退を発表…?
21年間の現役生活に終止符を打った田中達也さん。
引退理由はなんだったのでしょうか?
引退を決めた時期については「1カ月くらい前に考え、本当に決断したのは3~4日前」という。「膝のケガが一番。そんな状態でプレーするのはチームメートに失礼だと思ったし、自分自身に納得がいかなかった」と慢性的な痛みを抱える左膝の状態が思わしくないため、引退を決断したと明かした。
出典 スポニチ
左膝の状態が悪く、満足するプレーができないことが引退の主な理由のようです。
スピードを活かし泥臭くゴールへ迫るプレースタイルには膝の怪我はプレーヤーとして命取りで、大ベテランと呼ばれる年齢の影響もあったのか、(現役続行の意思は当初あったそうです)新天地でプレーするという気持ちにはなれなかったのかもしれません。
田中さんを襲った怪我といえば、2005年に土屋征夫選手から悪質とも捉えられるタックルを受け、右足首脱臼骨折の重傷を負ったことが今でも鮮明に記憶に残っています。
多くのサッカーファンから、あの怪我さえなければもっと華やかなサッカー人生になったのでは?と悔やまれており、また、あれからよく16年もプレーできたと感嘆や称賛する声も挙がっています。
ここ数年は怪我の影響もあり徐々に出場機会が減り、2019年シーズン後に一度はクラブから契約満了が発表されましたが、すぐに再契約を結んでいました。
これは田中さんの人間性やチームへもたらす良い影響を考えての契約だったのではないでしょうか?
プロ21年目の今季はここまで公式戦の出場はなく、日々の練習ではケガの影響で離脱を繰り返した。ただ、練習に戻れば、常に試合をイメージしてパスを呼び込み、シュートを打ち続けた。ピッチ外では「チームのためにできることはないか」と新人のDF遠藤、MF三戸、FW小見らにアドバイスを繰り返した。来季のチームには「サッカーは成熟しているので、先を見すぎずに1戦1戦しっかり戦ってほしい」とエールを送った。
出典 日刊スポーツ
怪我で離脱、出場機会に恵まれない時期も腐らず真摯に練習に取り組む田中さんの姿は若手選手の模範となり、田中さんから若手へ積極的にアドバイスを行っていることもクラブから高く評価され、選手からも信頼や尊敬を集めることに繋がっています。
引退試合となった町田ゼルビア戦では、それを象徴する場面が見られました。
田中さんに交代が告げられると、両チームの選手、ベンチメンバー、コーチングスタッフが“花道”を作り、ピッチを去る田中さんを送り出しました。
この光景をサッカーファンはどのように感じたのでしょうか?
twitterでファンの反応を見てみました。
これは50年先も語り継がれる名シーン。デンカビッグスワンで生で見た人が羨ましい。【花道を作って送り出す】引退を発表した田中達也 選手を両クラブの選手たちが花道を作って送り出します。 - YouTube https://t.co/bykaVoMjfU
— ぎのぴ (@ginoppi) December 7, 2021
>RT これは最高の花道だな。
田中達也、2005年駒場での柏戦、土屋のタックルで足首がありえない方向に曲がった時点でもうダメなんじゃないかと思ったが、そこから16年も現役を続けた裏には相当な努力があったに違いない。おつかれさまでした。— ぷれっそ (@Espresso_jp10) December 6, 2021
田中達也選手!
アテネ世代の攻撃陣では、ワクワクさせられるドリブルに強烈なシュートと、一番好きな選手でした。
こうして試合中の途中交代で両チームが花道を作るのはあまりないかもしれない…それだけチームの隔てなく尊敬されてたことの証左でしょう。
ありがとう、お疲れさま! https://t.co/kXkDfMj3l4— 鹿之介 (@AdNmyVzT7MXNu4P) December 6, 2021
土曜日の家本さんと村上さんの花道は試合終了してからだけど田中達也の花道は前半試合途中にやる両クラブの暖かさがすごく良かった☺️
最近のJリーグはこういうホットなことを許してくれるからすごく良い👍— RUI.S (@soccermamu) December 5, 2021
試合中に、相手の選手も審判も(一番遠い逆サイドの副審もダッシュで)花道を作って、引退する選手が交代で退くのを迎える…現地にいたら胸アツやんな😭
浦和レッズ時代から今まで、田中達也選手、長い間の現役生活お疲れ様でした。 https://t.co/ddOEXC2M9i
— こうちゃん🎶⚽🔥🎻🎹🎷🥁🎺🎸 (@pixy1106) December 5, 2021
試合中に花道を作って選手を送り出すことは異例で、この光景を見たサッカーファンの多くは感動している様子でした。
彗星の如く現れながらも怪我が多かった不運の選手だけに、田中さんに対して思い入れがあるファンは多く、花道で送り出される感動と共に現役を終える田中さんへ労いの言葉がたくさん投稿されていました。
両チーム、審判からもリスペクトされていなければ試合中の花道を実現することは難しいでしょうし、たくさんのファンから労いの言葉を掛けられていることからも、いかに田中さんのサッカー人生が素晴らしかったのか伝わってきますね。
田中さんのサッカー人生は終わりを迎えましたが、第二の人生はこれからです。
田中さんはこれからどんな道を歩んでいくのでしょうか?
・今後の活動は…?
田中達也さんは、これからどのような活動をしていくのか現在のところは発表されていませんが、大方の予想では指導者の道へ進むのではないかといわれています。
2014年に「日本サッカー協会公認C級指導者ライセンス」取得のための講習会に参加しており、今後はJリーグのトップチームの監督としてチームを指揮することができる「公認S級コーチ」の資格取得を目指すのではないでしょうか?
古巣の浦和レッズ、アルビレックス新潟どちらのファンからもコーチとして招聘を願う声は多いのですが、個人的にはアルビレックス新潟にコーチとして残るのではないかと考えています。
これが理由になるかは分かりませんが、田中達也さんの娘さん・田中聖愛さんは、アルビレックス新潟レディースU-18に所属しており、先日トップチームに登録されたことがクラブから発表されています。
田中聖愛さんは、U-16日本女子代表候補にも選出された有望な選手で、この繋がりから田中さんはこれからもアルビレックス新潟に関わっていくことが予想されます。
もしかすると、女子サッカーの指導者を目指すこともあるかもしれませんね。
レディースU-15所属の長崎咲弥選手、田中聖愛選手が、JFAエリートプログラム女子U-13韓国遠征メンバーに選出されました!多くのものを吸収し、成長につなげてほしいところです。 https://t.co/5NWMcwteOZ #albirex pic.twitter.com/GYI7EWgfqD
— アルビレックス新潟 (@albirex_pr) September 15, 2018
田中達也さんがこれからどんな選手を育てるのか、チームを率いどんなサッカーを目指すのか今から楽しみです。
また、ワンダーボーイの娘、田中聖愛さんの成長や活躍も楽しみですし、いつかワンダーウーマンと呼ばれる日が来るのか、それも楽しみにしておきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。