プロ野球史に残る大打者・清原和博さん。
清原さんといえば、プロ野球生活を終え、野球評論家として活動されていた2016年に違法薬物の所持・使用の容疑で逮捕されたことで世間を大いに騒がせました。
その後、清原さんは薬物依存症の治療に真摯に取り組まれているとのことですが、治療開始から数年経った現在は薬物依存症を克服されているのでしょうか?
今回は、清原和博さんの現状や息子さんたちについて迫ってみようと思います。
※2023年4月に情報を新たに加え、再投稿しています。
・プロフィール
名前 清原 和博 (きよはら かずひろ)
生年月日 1967年8月18日
出身地 大阪府岸和田市
身長/体重 188cm/110kg
血液型 B型
投打 右投右打
ポジション 一塁手
父は阪神ファンで、父以外の家族はみな巨人ファンであった。
PL学園高校に進学すると1年生から4番を任され、5季連続で甲子園に出場。
エースだった桑田真澄氏とは「KKコンビ」と呼ばれ、1年生の夏に優勝、2年生の春・夏は共に準優勝、3歳生の春はベスト4、3年生の夏は2度目の優勝を果たした。
甲子園通算13本の本塁打を放つなど高校通算64本塁打の成績を残した。
1985年、ドラフト会議において6球団の競合となったが西武ライオンズが交渉権を獲得し入団。背番号は3。
ルーキーイヤーは1959年の桑田武さんと並ぶ新人最多本塁打の31本塁打、高卒新人歴代最高の打率.304、78打点をマークし新人王に輝いた。
その後、通算100本塁打(21歳9カ月)、200本塁打(24歳10カ月)も史上最年少記録。
秋山幸二氏、デストラーデとの「AKD砲」で西武黄金期を支える活躍をみせた。
1996年オフにFAで巨人に移籍し、後にオリックスでプレーした。
2008年に引退し、野球評論家やタレントとしても活躍。
通算2338に出場、2122安打、525本塁打、1530打点、打率.272
・薬物依存症は治った…?
2021年2月2日、清原和博さんは自身のツイッターにて5年前に起こした薬物事件について言及されました。
毎年この2月2日は走馬灯のように蘇る…でも去年の2月2日に次男ホームランを打った!生きていて本当に良かった!
2016年2月2日といえば、清原さんが覚醒剤取締法違反の容疑で現行犯逮捕された日で、拘留中は薬物切れの症状よりも後悔や不安に襲われ、苦しい日々を過ごされたといいます。
まずは、清原さんが逮捕されるまでの経緯を見ていきたいと思います。
2014年3月、『週刊文春』が清原さんが違法薬物使用疑惑と違法薬物使用による副作用の治療を行っていることを報じました。
清原さんは出演したバラエティ番組の中で違法薬物の使用を否定し、糖尿病の治療のために注射器の使用や通院していることを強調しましたが、実は引退後の空虚さや孤独感から違法薬物に手を染めており、文春に報じられたように薬物使用中に意識を失い病院へ搬送されてしまっていたのです。
週刊誌の報道により、警視庁組織犯罪対策部第五課と厚生労働省地方厚生局麻薬取締部は1年に渡り内偵捜査を続け、2016年2月2日、清原さんの自宅に強制家宅捜索を行い、覚醒剤0.1gの所持などを発見。
同日、覚醒剤取締法(所持)容疑で現行犯逮捕。
翌23日には、同法違反(使用)容疑で再逮捕されました。
2016年5月17日、東京地裁にて初公判が開かれ、清原さんは起訴内容を概ね認めました。同年5月31日には懲役2年6カ月(執行猶予4年)の有罪判決が下され、判決確定以後から薬物依存症の治療を開始しました。
治療開始後にはメディアにて依存症治療過程を定期的に発信するようになり、2019年からは厚生労働省主催の薬物依存症の啓発イベントへ3年連続で出演されています。
2020年6月15日、有罪判決を受けた覚醒剤取締法違反についての執行猶予が満了し、本格的に活動を再開。
執行猶予が満了した際、清原さんは「薬物の戦いには終わりはありません」と、現在も薬物依存症に苦しんでいることを告白。
その後も薬物依存による苦しみを度々ツイッターで語っています。
この日のトレーニング後、薬物依存に関する取材を受けたという清原さんは「少しでも薬物で苦しんでいる方に力になれればと思い受けたが、自分の思い上がりだった」と明かし、「インタビューの最中にフラッシュバック、自己否定でどんどん苦しくなった、自分はまだまだ薬物依存に苦しんでいる」と胸の内を率直につづった。
治療を開始して5年以上が経ちますが、未だに薬物依存について語るだけでも辛いようです。
清原さん・・・というよりは、覚せい剤を使用した人は「うつ病」になることが多いらしく、うつ病の重さは覚せい剤の使用量と比例するそうで、清原さんは大量に使用していたために、逮捕後にうつ病を発症した際には、冒頭に紹介した記事の中で清原さんが語っていたように「死ぬ事をばかり毎日思ってた日々」だったといいます。
気分が落ち込みうつ状態に→薬物に逃げたくなるといったサイクルに今も陥ることがあるそうです。
特に2021年11月から年末にかけて清原さんを苦しめる“ある出来事”があったのですが、それについては後程お伝えしたいと思います。
・一年間の断酒…?
清原さんは先日、1年間の断酒を達成されました。
清原氏は「今日で断酒して丸1年。昨日、息子たちと晩ごはんを食べていると『おめでとう!!』と言ってもらった」とつづった。
そして「まずは今年8月にむかえる長男二十歳の誕生日に乾杯のビールを1杯。そしてその先には3年後、次男二十歳の誕生日にまた1杯…。それを目標に今日からまた頑張るぞー!!」と、息子たちと酌み交わすビールを目標に断酒を継続することを誓っていた。
清原さんは、2021年1月に138㎏にまで増加した体重と自身の打撃力低下に大きなショックを受け、「もう一度ホームランを打ちたい」という思いから、「ホームランへの道」と題した企画で練習を重ねてきました。
また、ダイエットの為にアルコールを断つことを目標にしたそうで、今年1月8日に断酒して丸1年が経ち、それを息子さん達に祝われたことを嬉しそうに語っていらっしゃいました。
ただ、断酒を続けることは簡単なことではないそうで、昨年11月から年末にかけての時期が断酒を始めて一番きつかったとおっしゃっています。
その年の12月、薬物依存症の治療経過について報告した際には、断酒をしていなければ危険な事、最悪の事態を招いてたかもしれなかったことを明かしています。
なぜ、清原さんがそこまで精神的に追い詰められてしまったいたのかというと…。
2021年11月17日に清原さんは、自身のYouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」の動画にて、ビッグボスこと新庄剛志さんに対するコメントで大炎上してしまったんです。
新庄さんは、大きな襟のシャツにド派手なスーツ姿で監督就任会見に登場。
その会見を見た清原さんは、新庄さんの服装に憤慨。
もうちょっと(服装を)ちゃんとしてくると思ったんですよ。プロ野球の監督になったらある程度ちゃんとしてくる
と指摘。
さらに
と苦言を呈しました。
しかし、新庄さんには熱狂的なファンがついており、清原さんが話した内容がネットニュースになると
- 清原には言われたくない
- 自分はヤ〇ザみたいな格好でグランドに来てた
- OBを代表する立場ではない
- 自分がやってきた事忘れたの?
といった批判のコメントが溢れる事態に。
これまでスター街道を歩んでこられた清原さんは叩かれることに慣れていなかったのか、かなりショックを受けてしまったそうなんです。
同時期に西武でチームメイトだった石毛宏典さんも大谷翔平選手のMVP受賞について持論を展開し炎上していましたが、昭和からアップデートされていないままだと、ちょっと見当違いというか時代や空気を読めない発言をしてしまうことがあるのかなと…。
新庄さんの言動全てが正解ではないと思いますが、「お前が言うな」と反論を受けるような発言は慎むべきだったのかもしれません。
これからも苦しい時期はあると思われますが、負けないでほしいですね。
・現在の仕事と収入は…?
清原さんは現在、何の仕事をされているのでしょうか?
2020年12月に開設したYouTubeチャンネルの『清ちゃんスポーツ』は、チャンネル登録者数は50万人を目前にする人気チャンネルとなっており、(1月12日の段階でまだ50万人にはギリギリ到達していませんが)50万人突破記念として記念グッズが販売されていました。
新庄さんに対するコメントで炎上してしまったものの、プロ野球選手OBのYouTubeチャンネルの中では登録者数1位なんだとか。
以前、根強い人気の清原さんですし、メディアでの仕事も増えているそうなんです。
YouTuberとしての活動を契機に2021年4月からタレント活動を再開。
テレビ番組に出演したり、7月には10年ぶりとなるプロ野球解説者として野球中継に出演されました。
現在もゲスト出演という形が多いようですが、今後はその知名度や人気面から解説の仕事が増えていくかもしれませんね。
収入についてですが、正確には判明していないもの、2021年頃で2000万円といわれていました。
以前のようにタレントとしてのテレビ出演はないことから、現在も同額程度と予想されます。
メディアでの仕事も魅力的なのですが、清原さんは野球(の現場)に関わって生きていきたいと、清原さんが代表理事を務める一般財団法人「グリーンシードベースボール」主催の野球教室に参加し、少年たちに打撃指導などを行ってきました。
2020年12月と2021年1月には、高校生、大学生への指導が認められる学生野球資格回復制度の研修を受講し、2021年2月5日に資格を回復。
将来的には、学生を指導する清原さんの姿が見られるかもしれません。
・・・実は、その前に清原さんのユニフォーム姿を再び見られる可能性が浮上したんです!
野球教室でともに少年たちに指導したPL学園の後輩、立浪和義さんが中日ドラゴンズの新監督に就任したことで、春のキャンプに清原さんを臨時コーチとして呼ぶプランがあるのではないかとスポーツ紙が報じています。
そういえば、立浪監督も臨時コーチを経験したことで、(これまでは選手兼任はありましたが正式なコーチ経験なし)すんなりと球団側も監督のオファーが出来たのかもしれませんし、清原さんも臨時コーチを経験しておけば、次に繋がる可能性は高くなるのではないでしょうか?
清原さんがNPBの球団のユニフォームを着るのか、はたまた高校野球の指導者となるのか、野球ファンとしてはどの道を選ばれてもワクワクが止まりません。
だからこそ、薬物依存症に負けず、かつて歩んでこられた栄光の道へと再び歩みを進めていただきたいですね。
・息子2人の現在は…?
清原和博さんの息子さんが野球をしていると聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
長男の清原正吾さんは、現在、慶應義塾大学の野球部に所属しています。
慶應幼稚舎まではリトルリーグでプレーしていましたが、両親の離婚および父・和博さんの薬物問題などが重なり、一時野球から離れていたそうなんです。
中学はバレーボール部、高校はアメフト部で活躍。
野球は6年間のブランクがありましたが、大学で野球に再挑戦することに。
3年の春季リーグでは7番・一塁で出場。
ドラフト有力候補の法政・尾崎完太投手からヒットを放つなど注目を浴びています。
次男の清原勝児さんは慶應義塾高等学校の野球部に所属。
読売ジャイアンツジュニアに選出された際、清原ジュニアが巨人でプレーすることはメディアで大きく取り上げられていましたし、2023年3月の第95回選抜高校野球大会に出場したことからも、“清原の息子”と聞いてイメージするのは勝児さんではないでしょうか?
ただ、ちょっと気になるのが勝児さんの年齢。
2021年4月に慶應義塾高等学校に入学しており、(2005年5月1日生まれの17歳で)現在は3年生のはずですが2年生と紹介されていました。
勝児さんのことを調べると「留年」と予測変換にあり、実際に単位が届かず留年しているそうなんです。
WBCでも活躍した中日ドラゴンズ所属の高橋宏斗投手は、慶應義塾大学のAO入試を受けたものの不合格。
その後、プロ入りを決断しプロ野球志望届を提出して中日に指名されることになるのですが、これだけ完成度の高い投手にも忖度がないということに野球ファンは衝撃を受けたのですが、高校の進級すら簡単じゃないんですね。
清原さんは甲子園に応援に行き、試合が終わると記者から質問が…。
“勝児選手のプレースタイルを見て、自身と重なるところ、異なるところは?”との問いに
と、かつて甲子園のヒーローであった自身と重なる部分に対しては言葉を濁していました。
さすがに清原さんとはレベルが違っていますし、ちょっと意地悪な質問だったのかもしれません。
高校野球は満18歳以下、在籍合計3年までの選手に出場資格が与えられるそうです。
勝児さんが試合に出られるのは今年までとなっており、“最後の夏”にかける思いは相当なはず。
ふたたび甲子園で勝児さんの活躍する姿が見られることを楽しみにしております。
最後までお読みいただきありがとうございます。