フランクフルトに所属する元日本代表MFの長谷部誠選手。
ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第2節アントワープ戦で公式戦6試合ぶりに先発復帰し、3バックの中央(リベロ)で試合をコントロール。
今季、公式戦初勝利をもたらしたと共にチームの精神的主柱として必要な選手だということを証明しました。
今回は、長谷部誠選手について調べてみました。
・プロフィール
引用元 https://twitter.com/pumafootball_jp/status/1020070108134178816
名前 長谷部 誠 (はせべ まこと)
生年月日 1984年1月18日
現年齢 37歳
出身地 静岡県藤枝市
身長/体重 180cm/73kg
血液型 O型
利き足 右足
ポジション MF DF
年俸 6億円
市場価値 80万ユーロ
所属 アイントラハト・フランクフルト
個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2002 | 浦和 | 32 | J1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
2003 | 17 | 28 | 2 | 9 | 1 | 1 | 1 | 38 | 4 | ||
2004 | 27 | 5 | 8 | 2 | 4 | 2 | 39 | 9 | |||
2005 | 31 | 2 | 9 | 2 | 5 | 2 | 45 | 6 | |||
2006 | 32 | 2 | 6 | 0 | 4 | 1 | 42 | 3 | |||
2007 | 31 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 34 | 1 | |||
ドイツ | リーグ戦 | リーグ杯 | DFBポカール | 期間通算 | |||||||
2007-08 | ヴォルフスブルク | 13 | ブンデス1部 | 16 | 1 | - | 1 | 0 | 17 | 1 | |
2008-09 | 25 | 0 | - | 2 | 0 | 27 | 0 | ||||
2009-10 | 24 | 1 | - | 1 | 0 | 25 | 1 | ||||
2010-11 | 23 | 0 | - | 1 | 0 | 24 | 0 | ||||
2011-12 | 23 | 1 | - | 1 | 0 | 24 | 1 | ||||
2012-13 | 23 | 2 | - | 4 | 0 | 27 | 2 | ||||
2013-14 | 1 | 0 | - | 0 | 0 | 1 | 0 | ||||
ニュルンベルク | 15 | 14 | 0 | - | 0 | 0 | 14 | 0 | |||
2014-15 | フランクフルト | 20 | 33 | 0 | - | 2 | 0 | 35 | 0 | ||
2015-16 | 32 | 1 | - | 2 | 0 | 34 | 1 | ||||
2016-17 | 22 | 1 | - | 3 | 0 | 25 | 1 | ||||
2017-18 | 24 | 0 | - | 5 | 0 | 29 | 0 | ||||
2018-19 | 28 | 0 | - | 1 | 0 | 29 | 0 | ||||
2019-20 | 23 | 0 | - | 3 | 0 | 26 | 0 | ||||
2020-21 | 26 | 0 | - | 0 | 0 | 26 | 0 | ||||
通算 | 日本 | J1 | 149 | 12 | 35 | 5 | 15 | 6 | 199 | 23 | |
ドイツ | ブンデス1部 | 337 | 7 | - | 26 | 0 | 363 | 7 | |||
総通算 | 486 | 19 | 35 | 5 | 41 | 6 | 562 | 30 |
日本代表 | 国際Aマッチ | |
---|---|---|
年 | 出場 | 得点 |
2006 | 6 | 0 |
2007 | 0 | 0 |
2008 | 10 | 0 |
2009 | 11 | 1 |
2010 | 10 | 0 |
2011 | 15 | 1 |
2012 | 11 | 0 |
2013 | 14 | 0 |
2014 | 6 | 0 |
2015 | 12 | 0 |
2016 | 9 | 0 |
2017 | 2 | 0 |
2018 | 8 | 0 |
通算 | 114 | 2 |
2002年、藤枝東高校卒業後に浦和レッズに入団。
2004年にはボランチとして2ndステージ優勝に貢献。
Jリーグベストイレブンに輝く。
2005年から2007年の間もレギュラーとしてJ1優勝やAFCチャンピオンズリーグ優勝をはじめとした浦和のタイトル獲得に貢献。
2008年、ドイツ1部リーグのヴォルフスブルクに移籍。
ボランチとしてだけではなくサイドバックとしても活躍。
2013年、ボランチでの出場を希望しニュルンベルクへ移籍。
2014年、フランクフルトに移籍。
1年目はブンデスリーガ移籍後では最多となるリーグ戦33試合に出場。
2020-21シーズンには、ブンデスリーガにおいてアジア人で史上最多となる309試合出場を果たした。
2006年に日本代表初選出。
2008年から代表引退を発表した2018年まで日本代表に選ばれ続け、キャプテンとしてワールドカップに3度(2010年・2014年・2018年)出場した。
2016年7月、モデル・佐藤ありささんと結婚。
2017年7月に第1子が誕生。
・現役引退はいつ…?
長谷部選手は現在37歳とベテランと呼ばれる年齢になり、気づけばブンデスリーガ最年長選手に…。
年齢からのフィジカル面の衰えを心配され、数年前からは常に引退の噂が囁かれていました。
昨年12月には、アディ・ヒュッター前監督が「マコトは37歳になり、彼のサッカー選手としてのキャリアはほぼ確実に夏には終わるだろう」と発言したことから引退は確実視されていました。
実際に今年3月に行われたフランクフルトとの契約延長会見の中で、長谷部選手は自身の引退について言及していました。
今夜のZEROスポーツは3大会連続でキャプテンとしてワールドカップに出場した長谷部誠選手が、ロシアから帰国後ZEROに“本音”を語ってくれました。日本代表から引退を決断した真意とは?今後のサッカー人生とは? #newszero #長谷部誠 pic.twitter.com/dgzqoOgOrY
— news zero (@ntvnewszero) July 13, 2018
「1年前、99.9%この夏に引退するつもりだった」と衝撃的な発言をしたのでした…。
クラブの世代交代方針もあり、昨季は出場機会が減った時期もありました。
そのままであれば引退していたのでしょうが、1月2日のレーバークーゼン戦で出場停止の選手の代役として本職であるボランチで起用されると、まったく衰えを見せないパフォーマンスを披露。
「監督からボランチと言われ、走れるのか、また中盤での圧力に耐えられるか疑心暗鬼でした。でも、幸いなことにうまくいった。おそらく、経験から来るものだと思います。しっかりポジショニングすればたくさん走らなくてもいい。ゲームを読むことができるのが、助けになっていると思います。」
出典 時事ドットコム
試合後、長谷部選手は自身も驚くくらい良いプレーができたことを語っていました。
その後もチームの中心選手として活躍し、契約延長を勝ち取ったのでした。
2021-22シーズン、オリヴァー・グラスナー監督が就任すると長谷部選手は再び出場機会が奪われることに…。
シーズン途中から3バック(3-4-2-1)から4バック(4-2-3-1)にフォーメーションの変更があったことから、リベロとして起用される長谷部選手の出場機会はなくなっていました。
しかし、公式戦6分け2敗と勝てていないことから、メディアやファンから長谷部選手が必要だという声が上がっていました。
「ハセベは彼なりのやり方で周りを活かせる選手だ。彼のクオリティが高いことに関して、疑問の余地がない。パス回しに長けており、並外れたビジョンを持ち合わせる彼は同僚たちをけん引し、ときには説教することもできる」
出典 GOAL
ある記者は、「長谷部なしでは機能しない」と現状のチーム状態を憂いていました。
そして、冒頭でもお伝えしたように、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第2節アントワープ戦で、長谷部選手は久しぶりに先発出場し、72分に痙攣で交代するまでリベロとして最終ラインを見事に統率していました。
試合は、90分に獲得したPKを決めてフランクフルトが1-0で勝利しています。
交代は痙攣ということですが相手選手と激しく接触しているので心配ですね。
https://twitter.com/GoalJP_Official/status/1443700935386034207?s=20
メディアからは、「まるでチームから一度も外れたことがないようだった。注意深く、先を読む力があり、気配りができる。3バックの柱で、落ち着いた軍師。なによりもキャプテンだ。デュエルにも強い。グラスナーは、なぜこんなにも長く起用しなかったのか? 」と、長谷部選手の活躍とグラスナー監督の起用法に疑問を投げかけていました。
リーグ戦でも長谷部選手が起用されるかは今のところ分かりませんが、まず長谷部選手を引退させたいと思う人はいないでしょう。
長谷部選手自身も「この勝利でチームは自身を持つことができる。改善は必要だが、これからもっと良くなる」と試合後にコメントいるように、今はチームのこれからのことしか考えていないようですね。
・Jリーグ復帰はある…?
今年7月、浦和レッズ・平川忠亮さん(現コーチ)の引退によるスペシャルコンテンツ「当日まで待てない!!」の配信に長谷部選手が出演。
その際、日本でプレーする意思などを明かしています。
「日本でもしプレーするとなっても、自分のなかでプレーの質は求めなければならない。それができる自信があればやるかもしれない」として、「いつか何らかの形で浦和に関われれば」と、語っているように質の高いプレーが出来るのであればJリーグでプレーする気持ちはあるようです。
この配信から1月ほど経ち、新しいシーズンに突入する直前に現在の状態をあるインタビューの中で語っていました。
「実際、フィーリング的にはいい状態。体のスプリントや強度、フィジカル的な部分は落ちているかもしれないけど、サッカー選手としての自分の評価が落ちてるということはない。『今が一番いい』と自分の脳に叩き込みながらやってますし、まだまだ成長していけるのかなと感じながらやってます」
出典 @DIME
肉体的にもメンタル的にも長谷部選手は充実しており、これから大きな怪我をしない限りはまだまだ高いレベルでプレーできるはずです。
長友佑都選手や乾貴士選手といった長年海外でプレーした選手が、Jリーグの古巣クラブに復帰することが増えており、長谷部選手も浦和レッズからオファーがあれば戻って来る気持ちはあるみたいなので、是非Jリーグでプレーしてもらいたいですね。
・今後の活動は…?
長谷部選手は引退後はなにをするのでしょうか?
3月の契約更新会見の際に引退する気持ちになっていたことを明かしていますが、他にも引退後のプランも話していました。
「コーチングライセンスを取得しようと思っていた。ドイツの指導者養成は世界でトップだと思うので、ドイツでライセンスを取りたいです。前回のCLでも4強に3人のドイツ人指揮官がいた。トゥヘル、フリック、ナーゲルスマン。監督業かマネジャー業か、他か、どの方向にいくかはまだ決めていないが、指導者ライセンスは今のところ一番興味があります。」
出典 時事ドットコム
引退後はドイツでコーチングライセンスを取得し、ゼネラルマネジャーやスポーツディレクターの道も考えつつ、今のところは指導者に進むことを考えているようです。
フランクフルトのヒューブナーSDは、「彼はとても尊敬されている特別な存在であるため、現役キャリアを終えたあと、我々は必ず彼をフランクフルトに残したいと思っている」と語っているように長谷部選手をなんらかのポストに就かせることを考えているようです。
ドイツでコーチ修行をして、そのままヨーロッパで監督をするのが基本路線なんでしょうか。
日本のサッカーファンの多くは、いつか日本代表の監督になってもらいたいと考えているでしょうし、指導者になるにしても日本に戻ってきてほしい気持ちはありますね。
引用元 https://instagrammernews.com/user/2283384283
ただ、内田篤人さんが引退後にメディアに引っ張りだこになっているのを見ると、リーダーとしてクレバーでクリーンなイメージの強い長谷部選手も同様にメディアから引っ張りだこになるのは確実でしょう。
長谷部選手の著書「心を整える。」は150万部を超えるベストセラーとなっていますし、作家としても活躍する道はあるのかもしれません。
引退後のキャリアに、こんなにも注目が集まるサッカー選手は長谷部選手か本田圭佑選手くらいでしょうか?
サッカー選手としての集大成を見守りつつ、次はどんなことにチャレンジされるのか注目していきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。