中日ドラゴンズ所属の根尾昂選手。
5月21日のカープ戦で9点ビハインドの8回裏に登板を果たし、1軍の公式戦で二刀流デビューを飾りました。
試合後にはネット上では根尾選手の二刀流挑戦に賛否両論が飛び交う事態になりましたが、プロの目にはどう映ったのか気になります。
今回は、根尾昂選手の二刀流挑戦についてファンの反応やプロの意見、なぜ打者としてブレイクできていないのか?など、気になることに迫ってみようと思います。
※2023年の情報を加え、再投稿しています。
・プロフィール
名前 根尾 昂 (ねお あきら)
生年月日 2000年4月19日
出身地 岐阜県吉城郡河合村
身長/体重 177cm/82kg
血液型 O型
投打 右投左打
ポジション 投手 内野 外野
年俸 1300万円
所属 中日ドラゴンズ
河合小学校2年時に「古川西クラブ」で野球を始め、「ドラゴンズジュニア」にも選抜された。古川中では飛騨高山ボーイズに所属。
140キロ前後の球速を記録し投打に活躍の3年時に「NOMOジャパン」に選出された。
大阪桐蔭高では1年夏からベンチ入り。
2年夏は秋から4番遊撃手。
2年春のセンバツでは投手、遊撃、中堅をこなした。
2018年のセンバツでは全5試合、5番で出場し、投手として3勝、打率.500、8打点を記録。
3年夏の甲子園でも投手として2勝、打者としても打率.429、3本塁打、5打点を記録し、史上初となる2度目の春夏連覇に貢献した。
2018年10月、ドラフト1位で4球団競合の末、中日ドラゴンズが交渉権を獲得。
契約金1億円、出来高5000万円、年俸1500万円で契約した。
2019年に1軍デビューを果たしたが終盤の2試合に終わる。
契約更改では、200万円減の推定年俸1300万円でサインした。
2020年は9試合出場、プロ初安打を記録するが打率.087に終わった。
契約更改では、200万円減の推定年俸1100万円でサイン。
2021年は開幕スタメンを勝ち取ると、5月4日のDeNA戦でプロ初本塁打を満塁の場面で放った。
しかし、不振で2軍落ちし後半戦はほとんどの期間を2軍で過ごした。
契約更改では、200万円増の1300万円でサインした。
2023年の年俸は1850万円。
・二刀流は封印、ファンの反応は…?
今年の北谷キャンプで、根尾昂選手がピッチング練習しているとファンの間で話題になりました。
ただ、内野手が有事の際に備え、捕手の練習をすることや投手が外野に入るなど普段と違うポジションをキャンプでは守ることがあり、気分転換的なものだと多くの野球ファンは思っていました。
しかし、オープン戦期間中も密かに投球練習を続けていたそうで、延長12回サヨナラ勝ちした4月2日のカープ戦では、ブルペンで肩を作っていている根尾選手の姿がカメラに捉えられていました。
ファンの間でも「投手・根尾」の期待は高まり、ついに5月8日、ウエスタン・リーグの阪神戦で、10-4で迎えた9回裏から森博人投手に次ぐ5番目の投手として登板を果たしたのでした。
そして、1軍公式戦でも「投手・根尾」が解禁されることに…。
5月21日のカープ戦で、1-10と9点リードされて迎えた8回裏に登板。
先頭打者の坂倉将吾選手にヒットを打たれたものの、球速は150キロを記録。
そして、2人目はドラ1対決となった小園海斗選手…。
小園選手をライトフライに抑えると、磯村選手、中村健人選手も抑え、見事に無失点に抑えました。
試合後、立浪和義監督は
ストライクを投げられるだけでもいい。またこういう展開で投げることもあるかも。根尾を生かしていかないといけない
と語っていますが、これは「投手・根尾」に合格点を与えたと考えていいのでしょうか?
敗戦処理として使えるなら投げるのは誰でもいいというメジャー流の投手起用なのか、それとも楽なところで投げさせて結果を出せば、徐々に大事な場面でも起用していくのか、「根尾を生かしていかないといけない」という言葉の本音は分かりませんが、少なくとも現段階では本格的に投手転向させるというわけではないと思われます。
それでは、根尾選手の二刀流挑戦についてファンはどう思ったのでしょうか?
根尾くん、二刀流なんてすごいなぁ。
相手チームだけど応援したくなる…#ピッチャー根尾#根尾昂#根尾くん#私はカープファン pic.twitter.com/KsW0X7q0X3— macky (@makizou218) May 21, 2022
ピッチャー根尾!素晴らしかった!
二刀流これからもぜひ🥺🥺
てかカープファンからも拍手あったよね!?今の拍手の大きさ!小園選手もいい表情してなかった?えも🥺#中日ドラゴンズ #dragons #投手根尾 #CBCラジオ #CBCラジオ #CBCドラゴンズサタデー #いっしょにカトリーナ #カトリーナの全部全力— 加藤里奈(カトリーナ)🐨💙 (@KATORiiiiiiNA) May 21, 2022
根尾選手、二刀流!
これが見られるのは嬉しい😊— 加藤メカ (@katomecha) May 21, 2022
中日ドラゴンズの連敗。どうも負の連鎖が続いている。ここは根尾選手に二刀流をやってもらうなり、負の風をどうにか変えてもらうしかないのではないか?本意ではないが、根尾君に投げてもらうことに大いに賛成だ。#中日ドラゴンズ
— Akiyoshi Onodera (@Akiyoshi3414) May 21, 2022
根尾を二刀流として起用してるならその采配は分かるけど、あくまでも非常時に投手も出来る野手っていう扱いのはずだから、普通に投手が足りてる状況なのにこういうことをさせるのはやだな。
— ドラウォタ (@wJaYDG8GJcVgy55) May 21, 2022
根尾の二刀流は大谷の二刀流と違って「そろそろ気づこうな」って意味だから屈辱なんだよ
喜んでいる場合じゃない https://t.co/RvVlPBtX4D— N4! (@n_4_inspiration) May 22, 2022
とにかく根尾はまず野手のレギュラーになってほしい。その後、二刀流となれば、歴史に名を残す選手になるし、なってほしい‼️とにかく、根尾を最大限、応援してます👍
— 岐阜ドラゴンズ (@GTK_AQUA) May 21, 2022
ガチで根尾に二刀流やらせるんけ?w
やばいだろ首脳陣
普通に打撃磨いてレギュラーとれるように頑張らせるだけでいいだろ。— グルテンちゃん (@flour_cd) May 22, 2022
スポーツ紙でも取り上げられていましたが、根尾選手の二刀流挑戦には賛否両論があり、厳しい意見では「そろそろ気づこうな」という意味(野手としては現段階では通用しないと判断された)での起用ではないかと指摘する声もあり、それを見越したうえで「打撃を磨いて外野手としてレギュラーをとって」と応援する声もありました。
ファンの気持ちは分かりましたが、プロ野球OBの解説者たちは根尾選手の二刀流をどう感じているのでしょうか?
野村ID野球の申し子で名捕手の古田敦也さんは…。
と興奮気味に解説。
現役時代は優勝請負人と呼ばれ、名将と名高い工藤公康さんは…。
メジャーでも活躍した上原浩治さんは…。
と、1軍ですぐに通用するかについては疑問を抱いているようでした。
ある意味、空気を読まないというか本音で話してくれる上原さんの意見がプロの目から見た“根尾投手”の現状なんでしょうね。
二刀流を封印というか、(先発が大量失点して序盤で降板した大差の試合など)“根尾投手”を起用する試合展開は限られていますので、中日ファンにとっては根尾投手が登板する機会がない方がいいのかもしれません。
まず、二刀流というのならば打撃面でも結果を出さないといけないのですが、今の根尾選手は打者として“1軍半”と呼ばれるような存在…。
それでは、なぜ根尾選手の打撃は通用しないのでしょうか?
・なぜ打てない…?
まず、根尾選手の過去の打撃成績を見てみましょう。
・過去3年間の1軍成績
年 度 | 球 団 | 試 合 | 安 打 | 本 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 三 振 | 打 率 | 出 塁 率 | O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 中日 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | .000 | .000 | .000 |
2020 | 9 | 2 | 0 | 0 | 0 | 7 | .087 | .160 | .247 | |
2021 | 72 | 30 | 1 | 16 | 0 | 53 | .178 | .251 | .482 | |
通算:3年 | 83 | 32 | 1 | 16 | 0 | 62 | .165 | .238 | .450 |
2021シーズンの188打席で53三振(三振率.282)というのは、ホームランバッターのヤクルト・村上宗隆選手(三振率.216)よりも高く、長打があまり期待できない上に三振が多いという、首脳陣からすると非常に使いづらい選手であることがデータで分かります。
ちなみに2022シーズンは、5月22日現在で38打席で6三振(三振率.158)と打席数は少ないですが改善を見せています。
ただ、これで打率が改善されたかというと、昨年とほとんど変わらない.188であり、出塁率に改善は見られますが、(将来的にクリーンアップを任せたい)首脳陣が根尾選手に求めるのはそこではない気がします。
※ちなみに四球を多く選ぶことはチャンスメイクや打率を残すためには非常に大事なことで、根尾選手を1番で起用していくなら出塁率にこだわることは悪いことではありません。
開幕前に書かれた記事では、根尾選手の成長を止めている理由が指摘されていました。
彼は自分の打撃理論をしっかり持っていて、例えば両コーチの教えることが持論と違うと感じると、聞き流してしまう。頭の良さが成長を止めてしまっているとさえ言われています。その考えを捨てない限り、飛躍はないでしょう。
根尾は昨シーズンを通して活躍できなかった理由に、自らの体力不足を挙げていました。でも、中日のあるOBは『そうではなく、自分は正しいと思っている打撃の始動がじつは間違っているから』と指摘していました。
ただ、同じ中日の高橋周平選手は、若い頃にOBやコーチの意見を聞き過ぎることで迷いを生じ、伸び悩んでいるといわれました。
結果を出せば何もいわれないのがプロですし、自分に合った練習方法や調整方法を身に着けるのが一番なのかもしれません。
それでは、根尾選手はどこを直せば打撃力がアップするのでしょうか?
これについては、中日ドラゴンズOBの井端弘和さんがYouTubeで力説されていますのでご覧ください。
・・・打席で息を止めるところが違う。インパクトの瞬間に息を止めなければ体が動かなくなって始動が遅れると指摘されていました。
確かに野球に限らず、格闘技などでもいわれるように呼吸法は大事なんでしょうね。
いっそ王貞治さんのように日本刀でインパクトの瞬間の感覚を掴む練習をしてみるのも面白いかもしれませんね。
井端さんのアドバイスを信じるか信じないかは根尾選手次第です!
・戦力外の可能性…?
二刀流挑戦を始めたばかりで、なぜ戦力外の話題をするのかというと、「根尾昂」と検索すると、検索予測の1番上に「戦力外」と出てくるんです。
個人的には、まだ高卒4年目(学年でいうなら大学4年で今年のドラフトで多くの同級生がプロ入りする年齢)で、しかもドラフト1位ということ、さらにいうのなら名門校である大阪桐蔭との関係を考慮して、まず当分は戦力外の心配はないと考えます。
万が一、怪我で野球を断念したとしても、この若さと根尾選手の優秀さならば、進学や就職先に困ることはないのではないでしょうか?
大阪桐蔭高校といえば進学校としても有名で、野球部員は通常、体育・芸術コースに所属するところ、野球部員ではただ1人成績が最上位のクラスに属するなど、文武両道ぶりが話題になりました。
投・打・走・守をハイレベルにこなす“多刀流”は、岐阜県高山市出身。父・浩さんと母・実喜子さんは、ともに地元で別々の診療所に勤める医師で、過疎化の進む地域で地元の医療を支えている。姉は富山大医学部看護科出身の看護師。兄は岐阜大医学部で学んでいる。「尊敬する人は両親」と話す根尾にとって、医学の道はごく身近にある。
中学3年まで成績はオール5の超優等生。慶応高に進学し、同大学の医学部に進む道を真剣に考えていたが、地元まで勧誘に訪れた大阪桐蔭の西谷浩一監督(49)が「野球で日本一の選手を目指すか、医者の道を目指すか選んでほしい」と訴え、根尾は「プロ野球選手になりたいです」と応じて、大阪桐蔭で野球に専念する道を選んだ。
両親は共に自治医科大学卒で、飛騨市で地域医療に携わる医師ということで、根尾選手も幼い頃には医者を志していたそうです。
ネット掲示板では、プロ野球選手としてダメでも医者になればいい、東大にいけばいいという意見もありましたが、根尾選手はそんな生ぬるい考えでプロ入りを決意したわけではありませんし、チームに貢献できるなら二刀流、(投手、内野手、外野手の)三刀流にも挑戦するのがプロだと思いますし、きっと根尾選手もそう考えていると思います。
丸佳浩選手や鈴木尚典コーチのように自分に合う指導方法や指導者に巡り合った際に打撃開眼する選手も少なくありませんし、井端さんが推奨する呼吸法で根尾選手がブレイクする可能性もあるかもしれません。
二刀流の話題性で騒ぎ立てるだけではなく、根尾選手の成長をあたたかく見守ることが今は大事なのかもしれませんね。
・モデル彼女と半同棲…?
※新情報です
2022年、25試合に登板して1ホールド、防御率3.41を記録。
シーズン最終戦となる10月2日の広島カープ戦でプロ初先発。3回を無失点(3奪三振)に抑えました。
2023年シーズンは投手に専念することが決まっています。
投手として飛躍が期待される根尾選手。
そんな注目選手には週刊誌も目をつけていたようで…。
3月7日、FLASHがモデルのサトミさんとの熱愛を報じたのでした。
記事によると、根尾選手とサトミさんは2022年夏頃から交際をスタートさせたといいます。
サトミさんは名古屋を中心に活動し『神戸コレクション』などにも出演しているんだとか。
現在、根尾選手とサトミさんは、名古屋市内にある根尾選手のマンションで半同棲状態にあるそうです。
サトミさんは根尾選手のマンションの合鍵も渡されているそうで、ひとりでの根尾選手マンションに出入りし、来たときとは違う服装で出かけていく姿を目撃されているんだとか。
FLASHは根尾選手に直撃取材を行いましたが
と、サトミさんは友人の一人だと答えています。
女性が自身のマンションに出入りすることが日常であることに、これまでの根尾選手のまじめなイメージからすると驚きを隠せませんが、男女問わずマンションを貸しているというのであれば恋愛関係ではないのでしょう。
ただ、根尾選手のライバルでもある小園選手はすでに結婚していますし、いつ結婚しても問題ないのではないでしょうか?
根尾選手は責任感の強い選手ですし、結婚することでさらなる飛躍も期待できると思われます。
根尾選手の恋の行方も気になりますが、投手に専念した今季は真価を問われることになりますし、まずは投手としてシーズンを通して活躍することを期待したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。