あのアーロン・ジャッジ選手に次ぐ、ドラフト2巡目(全体66番目)指名という高い評価でニューヨーク・ヤンキースに入団した加藤豪将選手。
しかし、しばらくマイナー生活が続き、複数の球団を渡り歩くことに…。
節目となるプロ入り10年目には、トロント・ブルージェイズでメジャーデビューを果たしましたが、マイナー降格し今度はニューヨーク・メッツへ移籍。
そして、2022年10月に行われたドラフト会議で北海道日本ハムファイターズに3巡目で指名され、自身初となる日本球界でプレーすることを選択。
今回は加藤豪将選手についてお伝えしたいと思います。
※2023年4月に情報を加え、再投稿しています。
・プロフィール
名前 加藤・ジョン・豪将 (かとう ジョン ごうすけ)
生年月日 1994年10月8日
出身地 カリフォルニア州
身長/体重 188cm/91kg
血液型 B型
投打 右投左打
ポジション 内野手、外野手
所属 北海道日本ハムファイターズ
生まれはアメリカ・カリフォルニア州マウンテンビュー。
両親ともに日本人。
1993年、3歳の頃に日本に移住したが、両親の仕事の関係で5歳の頃にカリフォルニア州サンディエゴに移り住んだ。
6歳の時にリトルリーグで野球を始めた。
元々は右打ちだったがイチロー選手に憧れ、左打ちに変更。
高校時代に打率.411、25本塁打、114打点を記録。
ランチョ・バーナード高校からカリフォルニア大学への進学が内定していたが、2013年に行われたMLBのドラフト会議にてニューヨーク・ヤンキースから2巡目(全体66番目)で指名され、マイナーリーグ契約を結ぶ。
契約金は84万5700ドル。
日本国籍を持つ選手がMLBドラフトの全体100番目以内で指名されるのは史上初。
2019年までヤンキース傘下に在籍し、その後はマーリンズ傘下、パドレス傘下を経て、2021年12月にトロント・ブルージェイズとマイナー契約。
プロ入り10年目の2022年シーズン、遂に悲願のメジャー昇格を果たした。
・メジャーでの年俸は…?
加藤豪将選手は、2013年の米ドラフトでヤンキースから2巡目で指名を受けてプロ入り。
マーリンズ傘下を経て昨季はパドレス傘下3Aエルパソで114試合に出場しました。
打率.306、8本塁打、42打点といった好成績をマークしましたが、メジャー昇格は叶わず。
2022年シーズンからブルージェイズへ。
そして、オープン戦で13試合に出場し、打率.348、1本塁打、3打点とアピールし、開幕ロースター入りを掴んだのでした。
このことから、加藤豪将選手はMLB史上初となる日本国籍のMLBドラフト指名による入団を経て40人枠入りした選手、および日本国籍でNPBを経ずに40人枠入りした史上初の野手となります。
(開幕戦は出番はありませんでしたが)4月9日のレンジャーズ戦で代走としてメジャーデビューを果たしました。
加藤豪将選手は、一塁、二塁、三塁、ショートの内野全ポジションに加え、外野(レフト)の5ポジションでそれぞれ30試合以上に出場した(ライトでもプレー経験あり試合数が関係なければ実は6ポジション)経験を持つユーティリティープレイヤーで、ブルージェイズでは「試合終盤の代打、代走及び守備的サブ」として起用される可能性が高いようです。
気になる今季の年俸は、最低保障年俸(ミニマム・サラリー)の70万ドル(約8850万円)。
ちなみにマイナー時代(2019年)の年俸は1万2000ドルでした。
日本円換算で約150万円ほど考えると、NPBの育成選手よりも年俸は低く、厳しい生活を送っていたことが容易に想像できます。
ブルージェイズとしてはサブとしての起用を想定しているそうなので、(怪我人が出た場合など)いつマイナーに落とされてもおかしくない、日本でいう“1軍半”の扱いになるのですが、あまりにも早すぎるマイナー降格が決まったのでした…。
・メジャー再昇格にファンの反応は…?
4月9日(日本時間10日)、開幕2戦目となった本拠地でのレンジャーズ戦で、8回に代走として途中出場した加藤豪将選手。
プロ入り10年目にして、念願だったメジャーデビューを果たしたのですが…。
その翌日、トレードで移籍してきたブラッドリー・ジマー外野手と入れ替わる形でマイナー(3Aバファロー)降格が言い渡されました。
故障者が出た場合、加藤豪将選手が昇格になる可能性が高いと言われていましたが、そのチャンスはあっさりと訪れ…。
4月14日(日本時間15日)、主砲のテオスカー・ヘルナンデス外野手が左脇腹痛で10日間の故障者リスト(IL)に入ったことで、加藤豪将選手が再昇格となったのでした。
メジャーデビュー → マイナー降格 → 再昇格と慌ただしい一週間を過ごした加藤豪将選手。
野球ファンはこれをどのように感じているのでしょうか?
加藤豪将忙しいなw
マイナー降格からまたメジャー昇格w— ほーりー😶 next 初現地 5/4 (@Holy___Ohyama3) April 14, 2022
「ブルージェイズが加藤豪将内野手のメジャー昇格を発表」https://t.co/UXrYoSMqEL
チャンスはまた来る!と思ってたけど、こんなに早く回って来るとは。とにかくめでたい!— ちょっぴい (@honkechoppy) April 14, 2022
きたぁぁぁ!加藤豪将メジャー再昇格へ!!!!https://t.co/FiiLk1muvx
— スポーツフォン (@kTzXQNY0v5xRzSv) April 14, 2022
加藤豪将!!!再昇格めでたい!!
— Maaa (@ma_aviladkc) April 15, 2022
加藤豪将頑張ってほしいな
— 鮭とば (@Logo_spinel) April 15, 2022
加藤豪将チーム状況で下がったり、上がったり忙しくて大変だな。逆に圧倒的な結果が残せていないからそういう立場になってしまうのかもしれないが。RT
— 猫山@野球垢 (@nekoyama_lions) April 14, 2022
加藤豪将メジャー再昇格めでたい
今度は初ヒットも出るといいな— あらかると@鷹党 (@TaKa_araka) April 14, 2022
ドラフト指名されたヤンキース戦で初ヒットを打つかも。
アメリカでまさに一からメジャーリーガーになった加藤選手には、そんなドラマを期待したくなる。#加藤豪将 #mlb#BlueJays https://t.co/lrI6pd1Lz0
— ヒロト@2nd (@OF_Takkun_4) April 14, 2022
日本球界を経由しない、生粋のアメリカ育ちの日本人選手がメジャーで活躍することにロマンを感じる野球ファンは多く、加藤豪将選手に期待は大きなものでした。
しかし、ファンの期待通りにはいかず。
ただ、マイナーでくすぶりながらも奮闘する姿を見て、さらに応援する気持ちを強くしていった人もいたようです。
4月27日のレッドソックス戦で待望のメジャー初安打となる2塁打を放ち、これからが勝負とだと思われましたが…。
5月1日に再びAAA級バッファローに降格となり、同4日にはDFAに。
その後、ウェイバー公示を経てニューヨーク・メッツへ移籍したものの、メッツでもメジャー昇格→マイナー降格となり、チャンスを掴めないままDFAに。
今回はマイナー契約でチームに残留しましたが、今後も同じことを繰り返す可能性が考えられますよね。
加藤豪将選手はまさに野球人生の岐路を迎えていたのでした。
・日本球界に来る可能性は…?
加藤豪将選手は日本でプレーすることがあるのでしょうか?
2020年夏、加藤豪将選手は当時マイアミ・マーリンズ(マイナー契約)に所属していましたが、新型コロナウイルスの流行によってマイナーリーグが開催中止。
試合に出場できない時間を送り、「MLBではなくNPBを目指すべき」との意見が日米のメディアやファンから聞かれました。
NPBを経由していない日本人選手は日本でプレーするにはドラフトで指名されることが条件で、マイナーでくずぶっている期間にどこかしらの球団から内密に打診はあったのかもしれません。
しかし、加藤豪将選手はこの時はメジャーでのプレーを目指し、サンディエゴ・パドレスに移籍。
そして、2022年に移籍したブルージェイズでメジャーデビューを果たしました。
・・・もし、加藤豪将選手が日本でプレーすることを選択していたらどうなっていたのか、今でも多くの野球ファンは気になっているようです。
加藤豪将 日本でどれくらいやれるのか気になる
— マティ (@_r_s_6_1) April 11, 2022
ブルージェイズ・加藤豪将の「代走1試合でマイナー降格」は序の口?過去にもあったドライなメジャーの環境(ベースボールキング) https://t.co/YvHuIjt8x3
一回日本に来てみれば
— 猫山タマ吉 (@tda9491) April 11, 2022
ブルージェイズの加藤豪将が10日、マイナー降格となった。将来的には日本のプロ野球含めて、良い野球人生を選んで欲しい。メジャーの野手はやはり長打率を重視され、出塁率と盗塁を稼がないとだめ。 #トロント・ブルージェイズ
— ルンパ (@runpanews) April 12, 2022
加藤豪将選手が実際に日本でプレーする可能性はあるのでしょうか?
かつて、加藤豪将選手はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表に選ばれる機会があれば日本代表で出場したいと語っていました。
つまり、日本人であることを誇りに思っているということでしょう。
・・・残念ながらWBCのメンバーには選出されませんでしたが、加藤豪将選手のプレーが日本で見られることになったんです。
・日本ハムに入団♪
2022年のドラフトで北海道日本ハムファイターズから3巡目で指名された加藤豪将選手。
所属していたメッツ傘下のAAA級シラキュースが放出することを決めたことで、日本でプレーすることにネックはなくなりました。
年俸5000万円(契約金と年俸合わせて約1億円)。
背番号は3に決まりました。
と熱い想いを入団会見で明かしていましたが…。
キャンプイン直前の1月30日、自主トレ中に右示指末節骨骨折。
その後、打撃練習は続けながら守備面については控え、回復に努めてきました。ケガの影響や日本の野球にアジャストすることに苦労し、オープン戦は6試合で打率.083。
さらに3月13日に右腹斜筋肉離れと診断され、今は2軍で徐々に練習の強度を上げていく段階なんだとか。
練習の一コマ。外野のフェンス沿いをランニングする加藤豪将選手です。(撮影・三浦幸太郎)#北海道日本ハムファイターズ #加藤豪将 #サンスポ pic.twitter.com/f2h4SHa1rJ
— サンケイスポーツ日本ハム番 (@sanspo_fighters) April 2, 2023
シーズンは開幕しましたが、4月8日現在で日本ハムは2勝6敗と最下位に甘んじています。
勝負強い加藤豪将選手の1軍合流が今後の鍵になるかもしれませんね。
・大谷翔平との関係は…?
加藤豪将選手のことを検索すると、検索予測に「大谷翔平」が出てくるのですが、2人は何か関係があるのでしょうか?
大谷翔平選手は1994年7月5日生まれの28歳。
加藤豪将選手も1994年10月8日も生まれで28歳。
同じ1994年世代(1994年4月2日〜1995年4月1日生まれ)で、シカゴ・カブスに所属する鈴木誠也選手とも同い年なんです。
大谷翔平と同世代の加藤豪将がマーリンズとマイナー契約 正念場のシーズンに https://t.co/dwyIGFQqsD pic.twitter.com/CAw2lUjSVM
— 陸上競技選手名鑑 (@rikujo_athlete) December 10, 2019
同い年ということでメジャーで親しくなったのかと思いましたが、日本時代から仲の良い鈴木誠也選手とは違い、目立ったエピソードはありませんでした。
大谷翔平選手は2018年からロサンゼルス・エンゼルスでプレーしており、怪我もありましたが今やメジャーを代表する選手となりました。
加藤豪将選手はニューヨーク・ヤンキースから2巡目(全体66番目)で指名されるほど期待された選手でしたが、マイナー生活が長く苦労人といった印象でしょうか。
奇しくも加藤豪将選手はかつて大谷翔平選手が所属していた日本ハムに入団。
逆輸入となった加藤豪将選手が今度は日本ハムで大活躍してくれたらドラマチックですよね。
最後までお読みいただきありがとうございます。