昨年のW杯カタール大会において“ジョーカー”としての活躍、そして何と言ってもスペインを破るゴールをアシストした「三笘の1mm」は世界中で大きな話題になりました。
あの衝撃的な出来事を遥か昔のことのように感じさせるほど、日々進化し続ける三笘薫選手。
なぜ、三笘選手は世界最高峰のプレミアリーグで無双できているのでしょうか?
今回は、その理由やビッグクラブ移籍の噂など、新情報を交えてご紹介していきます。
・プロフィール
名前 三笘 薫 (みとま かおる)
生年月日 1997年5月20日
出身地 神奈川県川崎市
身長/体重 178cm/73kg
血液型 O型
利き足 右足
ポジション MF / FW
所属 さぎぬまSC - 川崎フロンターレU-12 - 川崎フロンターレU-15 - 川崎フロンターレU-18 - 筑波大学 - 川崎フロンターレ - ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC - ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(レンタル) - ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC
父親が陸上、母親がバレーをやっていたスポーツ一家に育つ。
兄の影響でサッカーを始め、小学生になると東京ヴェルディサッカースクール、さぎぬまSCでプレー。
小学校3年生の時に川崎フロンターレU-12に入団。
以降、川崎フロンターレの下部組織で育つ。
高校3年生の時にトップ昇格の打診を受けたが、、当時はすぐにプロでやっていける自信が持てず、本人の「大学サッカーの4年間でもう一度自分を鍛え直したい」という理由から筑波大学へ進学。
1年生の時から出場機会を得ると、関東大学リーグ1部での2位躍進とインカレ優勝に貢献。
2年生の時に天皇杯・2回戦ではベガルタ仙台から2得点を挙げる活躍を見せ、同年8月には全日本大学選抜の一員としてユニバーシアードで金メダルの獲得に貢献した。
翌年7月に2020年シーズンから古巣の川崎フロンターレでプレーすることが発表された。
プロ1年目は、J1で30試合に出場し、J1新人記録となる13ゴールを挙げてチームの優勝に貢献した。
2021年シーズンも最初の公式戦となったゼロックススーパーカップで、2ゴールを決める活躍でタイトルをもたらした。
7月に開催された東京五輪に出場、3位決定戦のメキシコ戦では鮮やかなドリブル突破からゴールを挙げた。
五輪終了後にプレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍することが発表され、21-22シーズンはレンタル先のベルギー1部のユニオン・サン・ジロワーズでプレーして7得点を挙げた。
今シーズンはブライトンに戻ってプレー。
2022年11月に開催されたW杯カタール大会では試合の流れを変えるジョーカー的な起用で、12月1日のスペイン戦では、後半開始から投入されると、田中碧選手の決勝ゴールをアシスト。
この得点は「三笘の1ミリ」として世界的にも話題を集めた。
・2021年に熱愛彼女はいた…?
三笘選手といえば、切れ味鋭いドリブルや高い得点力が魅力ですが、プレー以外でもそのルックスで女性ファンを釘付けにしているんだとか。
2021年3月に女性ファッション誌『anan』で特集を組まれると、普段サッカーを見ない層からも“イケメンアスリート”として注目を集めるようになりました。
そんな三笘選手がモテないはずはありませんよね?
2020年12月16日、対浦和レッズ戦でJ1新人最多得点記録に並ぶ13点目を決めた際、三笘選手は両手でハートマークを作り高く掲げました。
このポーズが熱愛彼女へのメッセージではないかとネット上で話題に…。
イケメンはやることもオシャレだなと私は感心したのですが、実はこの“ハートマークのポーズ”、彼女へ向けたものではなかったのです。
三笘のあのゴールパフォーマンスを見て、力をもらった少年がいた。ペルテス病という難病と戦う小学5年生の広木勇太くんだ。三笘は勇太くんに、あのゴールパフォーマンスをすると約束していた。約束通りのゴールパフォーマンスを見た勇太くんは喜びのあまり叫び、ご両親は涙した。
三笘選手がメッセージを送った相手は、骨の付け根に阻血性壊死が生じる疾患である難病「ペルテス病」と戦う広木勇太くんでした。
勇太くんは三笘選手が通う整体院の息子さんで、日頃から交流があったそうです。
三笘選手は、勇太くんを勇気づけるために「次に点を獲ったらハートマークのポーズをとる」と約束。
そして約束通りにゴールを決め、勇太くんへあのメッセージを送りました。
勇気づけれた勇太くんは回復傾向にあるそうで、後に三笘選手にこんな手紙を送っています。
関係がない私も涙を禁じえません…。
いや~、プレーヤーとして素晴らしいとは思っていましたが、このエピソードを聞いて、ますます三笘選手のことが好きになりました。
そういえば、この項目は熱愛彼女の話題でしたね。
調べてみましたが、三笘選手に彼女がいるという情報はありませんでした。
それでは、三笘選手はどんな女性がタイプなんでしょうか?
『anan』では自身の恋愛観について語っていますので、そちらを紹介したいと思います。
三笘選手自身も鈍感であることを明かしていましたし、イケメンだけどモテないパターンなのかと思っていましたが…。
三笘選手にはこの時すでに熱愛彼女がいたようなんです。
ここからは、2023年現在の情報を交えてお伝えしたいと思います。
・結婚相手の嫁は誰…?
2022年7月3日、三笘薫選手は自身のインスタグラムを更新し、大学時代から交際していた女性と入籍したことを発表しました。
投稿には白いドレス姿のパートナーと、互いに薬指に指輪を付けた写真もアップされていました。
大学時代からお付き合いしていたということは、最初に三笘選手のことを取り上げた時は熱愛彼女との結婚を考えている時期だったのかもしれません。
そのお相手とは、陸上選手(三段跳び)の剱持クリアさん。
名前 剱持 クリア (けんもち くりあ)
生年月日 1997年8月9日
出身地 山梨県
身長 169cm
種目 三段跳び
出身校 山梨学院高等学校 → 筑波大学
剱持クリアさんも7月19日にインスタグラムにて結婚したことを報告しています。
皆さまからのあたたかいお言葉のおかげで私の心はホカホカです 心強い相棒と共に支え合い高め合いながら引き続き競技にも励んでいきます。
これからも、そっっと見守っていただけると嬉しいです
三笘選手の結婚相手をいち早くスクープしたデイリー新潮は、
三笘選手は筑波大の体育専門学群、いわば体育会の各部で活躍しながら勉学する学生の一人として学生生活を送っていましてね。同級生の数もそこまでいないので、男女のグループができると4年間同じ仲間で過ごすことが多い。彼女の方は筑波大陸上部の所属で、彼とは同じグループにいて交際に発展したそうです
と筑波大学の関係者の声を取り上げていました。
筑波大学陸上競技部のブログには剱持クリアさんの自己紹介的な項目があり、
とご自身の名前の由来を明かしています。
剱持クリアさんは,お名前からハーフと間違えられることが多いそうですが、両親ともに日本人でハーフというわけではないようです。
また、6歳から陸上一筋なんだそうで、三段跳を始めたきっかけは姉の影響から。
趣味は美味しいものを食べることと裁縫。
得意料理は「鮭のホイル焼き」なんだそう。
自身の性格については
と明かし、
いるそうで、誰からも好かれるような性格であることがわかります。
また、筑波大学のOBは
互いに試合があると応援に出かけ合う関係でした。とても仲が良さそうで学内では知られたカップルでしたよ。三笘さんはモテそうなルックスですが真面目で一途でしたから、痴話げんかや別れ話があったなんて話も聞いたことがありません
と話しているそうです。
独身時代の三笘選手がananのインタビューで「なんでも言いあえて、尊敬や刺激もしあえる関係が理想的」と話していましたが、まさにその通りのお相手が剱持クリアさんだったようですね。
・2021年当時の移籍先候補は…?
2021年当時、三笘選手の海外移籍は秒読み段階といわれており、サッカーファンはどのクラブに行くべきか討論されていました。
その頃、スコティッシュ・プレミアシップのセルティックFCが、三笘選手をリストアップしたことをスコットランド紙が報じていました。
セルティックといえば、2023年現在では6人の日本人選手が所属しており、古橋亨梧選手、前田大然選手、旗手怜央選手らが主力として活躍 。
プレミアリーグで無双状態の三笘選手にも触手を伸ばしていたとはさすがですね。
セルティック移籍の噂に対し、サッカーファンの反応は?
- 三苫セルティックはいいのでは オランダあたりでもいいけどとりあえず無双できそうなとこで慣らそう
- セルティックで無双できればプレミアには行けるね
- ステップアップなら信頼と実績のシントトロイデン
- ブンデスなら100%通用する
- 三笘はオフェンスならどこでも通用する あとは三笘の才能を理解してくれてる監督の下に行けるかだな
- セルビア行きは避けて
日本人が活躍しやすいセルティックを推す声、まずはベルギーでキャリアを積むこと、今のままでもブンデスリーガでも十分通用するという声など、様々な意見がありました。
今の段階ではリストアップの情報だけですし、正式なオファーは東京オリンピック後かもしれません。
・次の移籍先候補は…?
ここからは2023年現在の移籍話について。
2021年に予想した通り、三笘選手の海外移籍は東京オリンピック後の2021年8月でした。
ただ、移籍先はセルティックではなく、イングランド・プレミアリーグのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCでした。
今季、レンタル先のベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズからブライトンへ復帰した三笘選手。
リーグ戦14試合に出場して4ゴール1アシストを記録。
公式戦全体で見ると、19試合で6ゴール2アシスト。
(2月4日現在で)直近11試合のうち8試合でゴールに直接絡む活躍をしています。
プレミアリーグでも1、2を争う注目度の三笘選手ですが、現在の年俸を聞くと驚かれるかもしれません。
年俸は4年208万ポンド(約3億3400万円)で、1年あたりの年俸は52万ポンド(約8350万円)になります。
2年前の記事で触れたセルティックだと日本人選手のほとんどは年俸1億円以上あるという話ですし、リーグのレベル差を考えると三笘選手の年俸は格安ですよね…。
また、川崎フロンターレからの移籍金は250万ポンド(約4億円)だったそうですが、最近の活躍で移籍金は10倍以上に高騰しているといいます。
今冬、アーセナル、リバプール、チェルシーへの移籍が噂されていましたが、現地時間1月31日に冬の移籍市場が閉まったことでブライトン残留が確定。
特にチェルシーは三笘選手獲得に本気だったようで、三笘選手獲得に1億ポンド(約160億円)を準備していたという情報もあります。
ただ、リバプールを圧倒したようにブライトンのサッカーは魅力的で移籍を急ぐ必要はないという声も少なくありません。
この活躍が続けば、夏の移籍市場で注目株になるのは必至で、プレミアリーグのビッグクラブだけではなく、他リーグのビッグクラブからも引く手あまた。
三笘選手の妻・クリアさんは、1月にビッグベンで撮影した写真をインスタグラムに投稿しており、ロンドンを本拠地としているチェルシー、アーセナル移籍への布石?と勘繰る人もいますが、果たして…?
・海外では通用しないと言われていた…?
三笘選手は海外では通用しないという意見が国内のサッカーファンから挙がっているようです。
確かに海外に渡り、レギュラーを獲れずベンチを温め続ける日々を送っている選手はいますし、三笘選手に対してもそのような状況になるのではないかと危惧する声はあります。
果たして、その声は正しいのでしょうか?
海外で活躍できない原因について、フロンターレの先輩である中村憲剛さんはこう語っています。
つまり、準備不足、実力不足で行ってしまうと、失敗してしまう可能性が高くなるということみたいです。
ただ、三笘選手のドリブルは十分海外で通用すると思いますし、フィジカルをさらに鍛えれば中堅クラブあたりも狙えると思います。
ネックなのは年齢でしょうか?
24歳といえば海外挑戦するには少し遅いと言えます。
ですが、三笘選手には大学での経験やプロ入り前の特別指定選手時代の経験もありますし、心強いことに中村憲剛さんが三笘選手のことを個人的に期待していると語っています。
これは活躍間違いなしですよね!
また有利な点として、三笘選手の推定市場価格が160万ユーロ(約2億円)とされていること。
活躍次第では1年で数倍になることが考えられますし、“転売”を狙う海外クラブが触手を伸ばすことは十分考えられます。
果たして、三笘選手の海外移籍はあるのか?
そして通用するのでしょうか?
・なぜ海外でも活躍できる…?
三笘選手は、2023年1月の公式戦全5試合に先発出場し、3ゴール1アシストと活躍。
イングランド代表のアーノルド選手やベン・ホワイト選手を圧倒するなど、5戦無敗(4勝1分け)と好調なチームの原動力となっています。
そして、1月のクラブ月間最優秀パフォーマンス賞と月間ゴール賞を受賞。
ブライトンの月間ゴール賞を獲得した芸術的な一撃は、FAカップ4回戦の最優秀ゴール賞にも選出されています。
カメラまで三苫のフェイントに引っかかっておる!(笑)#三苫薫 https://t.co/Y8PDO8NId1
— ドク@テニス・麻雀愛好家 (@docterex) February 3, 2023
https://twitter.com/down_blows/status/1619843474924396544?s=20&t=Mc7477TP5gdHDEV1k1SKWw
三笘選手は今季、クリスティアーノ・ロナウド選手のようなゴラッソをいとも簡単に決めてるイメージですが、さすがにこのゴールには別格。
一瞬、トラップミスをしたのかと思った自分が情けない…。
※さらに5日のボーンマス戦では公式戦3試合連続となる決勝ゴールを決めています。
このように最近の三笘選手の評価を上げているのは凄みを増した得点力ですが、やはり最大の魅力はドリブルでしょう。
先日、英紙『サン』は三笘選手がどのように世界レベルのドリブルを会得したのか特集。
相手の重心をずらすことを意識している。相手の体を動かせれば勝てる。持ち前のドリブルの威力が2倍になった
この記事のプロフィール部分でも紹介していますが、三笘選手は高校卒すぐにプロでやっていける自信が持てず、「大学サッカーの4年間でもう一度自分を鍛え直したい」と考えて筑波大学に進学。
筑波大学蹴球部で自分の武器であるドリブルをさらに鍛えるために自主的な練習を行い、ディフェンダーの守りを突破する1対1の練習を毎日繰り返していたといいます。
そして、三笘選手は技術を磨くための研究にも力を入れ、ドリブルをテーマにした卒業論文に取り組みました。
そうやって導き出されたのが「相手の重心をずらすことを意識している。相手の体を動かせれば勝てる」というもの。
百聞は一見に如かずとはまさにこれのことですね。
三笘選手しか体現できないドリブル理論。
それに海外での経験が合わさって三笘選手を世界トップレベルのドリブラーへと昇華させたのでした。
しかし、これに満足せず、三笘選手はさらに成長を見せてくれています。
筑波大学時代の恩師が
と話すように、もともとパサーとしてのセンスもあった三笘選手ですが、パサーとしての能力も経験と自信からか化け物級に…。
こういったテクニカルなパスも素晴らしいですが、縦へのスルーパスもかつての中田英寿さんを思い起こさせるものがあります。
中田英寿さんのように10代の頃から天才と呼ばれ、早い段階で代表を経験し世界に飛び出す選手もいますが、三笘選手の場合は10代でプロでは通用しないことを理解し、自分だけの武器を磨くことに心血を注いできました。
現在では(すぐにトップの試合に出られるような)即戦力でなければプロ入りせず、大学でコンスタントに試合に出ながら実力をつけていく選手が増えているといいます。
一見、4年間も大学で過ごすのは遠回りのように感じますが、三笘選手のような明確な考えのもとで能力を高められれば、それが一流選手への近道になるようです。
“努力の天才”ともいえる三笘薫選手。
これから我々サッカーファンにどんな夢を見せてくれるのでしょうか?
シーズンが終わるまで眠れない週末が続きそうです。
最後までお読みいただきありがとうございます。