横浜ベイスターズ(DeNA)、福岡ソフトバンクホークス、東京ヤクルトスワローズでプレーした内川聖一(うちかわ・せいいち)さんが現役引退を発表されました。
WBCの解説、プロ野球解説、情報番組への出演など、プロ野球OBとして立ち位置でテレビ出演されることが増え、すでに現役を引退されていると勘違いされている方もしれません。
しかし、今シーズンも現役選手としてプレーされていたんです。
どのチームでプレーし、年俸や成績はどうだったんでしょうか?
さらには生涯年俸や成績も振り返ってみたいと思います。
どうぞ、最後までお付き合いください!
・プロフィール
名前 内川 聖一 (うちかわ せいいち)
生年月日 1982年8月4日
出身地 大分県大分市
身長/体重 184cm/92kg
血液型 B型
投打 右投右打
ポジション 外野手、内野手
出身高校 大分県立大分工業高等学校
所属 横浜ベイスターズ → 福岡ソフトバンクホークス → 東京ヤクルトスワローズ → 大分B-リングス
大分県立大分工業高等学校時代に骨膿腫にかかり、3度手術を受けた。
甲子園出場はないが通算43本塁打を記録し、プロ注目の選手に。
2000年のドラフトで横浜ベイスターズに1位指名された。
契約金8000万円、年俸840万円。
背番号は25。
2008年に一塁に定着。
歴代右打者最高となる打率.378を記録。
自身初の首位打者を獲得した。
※2008年から7年連続で3割を記録。
2009年、WBC日本代表(侍ジャパン)に外野手として選出。
6試合に出場し、打率.333、1本塁打の成績を残す。
※2013年、2017年にも選出。
2011年、FAで福岡ソフトバンクホークスに移籍。
開幕から3番に完全に定着し、月間MVPや交流戦MVPを獲得するなど活躍し、打率.338で首位打者を獲得。
江藤愼一氏以来2人目となる“セ・パ、両リーグでの首位打者”となった。
2018年5月に通算2000安打を達成したものの、次第に成績は下降線に。
2020年、一度も一軍出場がなく、ソフトバンクを構想外に。
同年オフにヤクルトに入団。
2022年9月に今シーズン限りでのNPB引退を表明。
その後、同年12月に九州アジアリーグの大分B-リングスへの入団を発表した。
・現役引退を発表!
2022年シーズン限りでのNPB(日本野球機構)からの引退を発表した内川聖一さん。
2023年シーズンからは、九州アジアリーグ(九州を活動地域とする日本のプロ野球独立リーグ)の“大分B-リングス”でプレーしています。
ソフトバンク時代の終盤から衰えが見えていましたが、そこは稀代のヒットメーカー。
大分B-リングスでも素晴らしい成績を残しています。
40試合 打率.356 52安打 2本塁打 35打点
貧打に苦しんでいる球団は代打として起用したいくらいの成績ですよね。
独立リーグならまだまだ活躍できることを示した内川聖一さんですが、シーズン終盤にある決断を下しました。
9月21日、内川聖一さんは自身のSNSにて現役引退を発表したのです…。
・引退理由は…?
2022年、内川聖一さんが、NPB(日本野球機構)の選手として引退を表明した際、現役を辞めるとは話していませんでした。
その理由は、まだ選手として野球をしたいと考えていたから。
この言葉通り、地元の大分のチーム“大分B-リングス”でプレーすることを決断。
内川聖一さんは引退を発表するまで40試合に出場。
試合がない日は野球教室を開催するなど、野球で(にも)恩返ししてきました。
※これまで自身を応援、関わってくれた人への恩返し、野球の普及や人気獲得に貢献することで野球自体にも恩返し
“少しホッとしてる自分がいる”という言葉からは、自分が考えていたことは、この1年ですべて達成できたという満足感が感じられます。
・生涯年俸や成績は…?
プロ野球史に名を残すほどの活躍をしてきた内川聖一さん。
プロ野球選手として、これまでいくら稼いでいるのでしょうか?
・年俸推移(万円)
- 2001 840 横浜ベイスターズ
- 2002 820 横浜ベイスターズ
- 2003 1500 横浜ベイスターズ
- 2004 1850 横浜ベイスターズ
- 2005 2500 横浜ベイスターズ
- 2006 2500 横浜ベイスターズ
- 2007 3500 横浜ベイスターズ
- 2008 3000 横浜ベイスターズ
- 2009 8500 横浜ベイスターズ
- 2010 17000 福岡ソフトバンクホークス
- 2011 17000 福岡ソフトバンクホークス
- 2012 17000 福岡ソフトバンクホークス
- 2013 17000 福岡ソフトバンクホークス
- 2014 27000 福岡ソフトバンクホークス
- 2015 30000 福岡ソフトバンクホークス
- 2016 33000 福岡ソフトバンクホークス
- 2017 35000 福岡ソフトバンクホークス
- 2018 40000 福岡ソフトバンクホークス
- 2019 40000 福岡ソフトバンクホークス
- 2020 24800 福岡ソフトバンクホークス
- 2021 5000 東京ヤクルトスワローズ
- 2022 4000 東京ヤクルトスワローズ
なんと、年俸総額は33億2010万円!
“ホークス生え抜き発言”は(ドラフト1位でホークス入団→トレード→FAで復帰した)寺原さんに向けたネタ発言でしたが、これだけもらっていれば昔のキャリアは忘れてしまいそうです(笑)。
・NPB通算成績
2022試合、2186安打、196本塁打、960 打点、打率.302、OPS.789
・タイトル
- 2008年 首位打者、最多安打、最高出塁率
- 2011年 首位打者
- 2012年 最多安打
・表彰
- 2008年 ベストナイン
- 2009年 ベストナイン
- 2011年 最優秀選手(MVP)、ベストナイン
- 2012年 ベストナイン
- 2013年 ベストナイン
- 2019年 ゴールデングラブ賞(一塁手部門)
・大分B-リングス時代の成績や年俸は…?
内川聖一さんは、独立リーグという慣れない環境にありながら、40試合、打率.356、52安打、2本塁打、35打点(9月19日現在)という好成績を残しました。
九州の独立リーグと言っても、プロ野球の球団を戦力外になったばかりの選手(山口翔投手など)も所属していますし、決してレベルが低すぎるというわけではないですが、内川聖一さんにこの打撃をされてしまうと相手はどうしようもないですよね。
・大分B-リングス時代の年俸
内川聖一さんは、独立リーグでプレーすることを明かした際、年俸などの話はしていませんでした。
独立リーグでプレーする選手の給料水準は、月給で10万円~20万円といわれ、年俸換算で60万円~120万円程となります。
これは、NPBの育成選手の半分以下の年俸となっており、いかに独立リーグが厳しい環境であるのかわかりますね。
多くの選手はプロ野球選手になるためにそういった厳しい環境に身を置いているのですが、内川聖一さんの場合は、野球(地元・大分)への恩返しも目的の1つとしており、給料はもらわず無償でプレーしていたのでは?といわれています。
・結婚相手の嫁(妻)や子供は…?
ここからは、内川聖一さんのプライベートに迫ってみようと思います。
内川聖一さんの奥さんは、フジテレビの元アナウンサー・長野翼(ながの・つばさ)さん。
名前 長野 翼 (ながの つばさ)
生年月日 1981年3月16日
出身地 愛媛県今治市岡村島
身長 162cm
血液型 A型
所属 元フジテレビ
内川聖一さんと長野翼さんは、2010年3月24日に結婚。
2人の出会いは、2009年に開催されたWBCのインタビューだったんだとか。
もともと、長野翼さんのファンだったという内川聖一さんは、「ファンです」と告白。
その後、知人の紹介で食事へ。
1月ほどで交際をスタートさせたそうです。
2009年10月5日、2人が真剣交際していることが報じられると、2010年1月13日に婚約発表を行い、同年3月24日に結婚。
この年のオフ、内川聖一さんはFA権を行使すると発表。
ソフトバンクと初のFA獲得を目指す広島東洋カープが名乗りを上げました。
長野翼さんは、大のカープファンとして有名で、内川聖一さんがFAをした際、ドラフト以来追い続けていたカープの切り札が長野翼さんの存在だといわれていましたが…。
同郷の野村謙二郎さん(当時監督)を交渉の場に同席させ、3年6億円プラス出来高払いというカープとしては破格の条件を提示したものの、ソフトバンクの条件は4年総額5億6000万円~13億6000万円。
内川聖一さんは、カープのユニフォームを着ることを長野翼さんは望んでいないと発言。
当事者になると、どこを応援しているかなんて関係ないですよね…。
ご存知の通り、内川聖一さんはソフトバンクへ。
内川聖一さんにフラれ続けたカープですが、若かりし頃の鈴木誠也選手(現カブス)や上本崇司選手を指導するという形で、カープに貢献してくれました。
少し話が逸れましたが、福岡の地で2人は幸せに暮らし…。
2012年6月5日、第一子となる長女が誕生。
2016年7月20日に第二子となる長男。
2019年2月13日には、第三子となる次男が誕生しています。
プロ野球選手として、自身が納得できるまでプレーできたという内川聖一さん。
次は指導者としてNPBに復帰されるのでしょうか?
そうなると、FA以上に白熱した争奪戦が繰り広げられそうです。
最後までお読みいただきありがとうございます。